2015年07月13日更新

第2回セッション 2015年6月13日


 6月13日、連続セッションの第2回目を開催しました。今回のテーマは「国内外のアートプロジェクト」。はじめに、日本を代表する国際芸術祭「横浜トリエンナーレ」の組織委員会事務局プロジェクト・マネージャーである帆足亜紀氏にプレゼンテーションしていただきました。
 これまで5回開催されたトリエンナーレの流れと特徴、また回を重ねることで見えてきた課題について、ポイントを押さえてお話くださいました。その後、メディアテークの清水建人学芸員より、「都市型芸術祭の規模比較に基づく仙台での想定規模とエリア」と題して、各自治体の人口や歳出予算等を比較し、仙台で開催すると仮定した場合に想定される予算やエリアについて説明しました。続く質疑応答では様々な質問がかわされましたが、鷲田館長からは「アートで土地の価値が再発見された為に、結果として、逆に芸術祭を実施する場所がなくなっていく」という都市政策に軸足を置いた芸術祭の持つ根源的な課題等も指摘され、議論はいよいよ深まりました。
 休憩を挟みせんだいメディアテークの試案について説明をおこないました。国内外の様々な芸術祭の構造と比較させながら、仙台で行うべき芸術祭とはどのようなものかを説明し更にディスカッションは続きました。3時間を超えるセッションでも議論は尽きませんでしたが、次回は「アートを学ぶということではなく、アートで学ぶということ。」をテーマとし、次回のセッション「国内外のアートと人材育成事業」の検討へと進めていくこととし、散会となりました。


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