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草アーカイブ会議(2016年)の記録1
おそるおそる始動した「コミュニティ・アーカイブ・ラボラトリー」。
コミュニティ・アーカイブについて考えるにあたり、まずはこれまでに行ってきたアーカイブにまつわるイベントを振り返ってみようと思います。
2016年3月12日、せんだいメディアテークで「草アーカイブ会議 アーカイブは誰のもの?」という公開イベントを行いました。
草アーカイブとは? [草=草の根]
野球には、一流の技や勝ち負けを競う「プロ野球」と、上手い下手にかかわらずいろんな人が混ざって楽しむ「草野球」があります。次の世代に過去・現在の記録を伝える「アーカイブ」づくりも、専門家=プロだけに任せっきりにするのではもったいない。誰もが関わることができる、ごく日常的な文化活動としてのアーカイブ。それが「草アーカイブ」です。
各地域の中でさまざまな形で培われてきた草の根的なアーカイブ。風景、物語、暮らし、災害、戦争など、地域での出来事について記録し、伝える取り組みが各地で行われています。このイベントでは、独自の実践をしている方々からの話題提供をもとに、「アーカイブは誰のものなのか?」「アーカイブを誰がどのように育てていくのか?」を来場者とともに改めて考えました。
* * *
この記事では、「草アーカイブ会議」でのそれぞれの話題提供者による発表を、一人ずつ紹介していきます。
一人目の話題提供者は、せんだいメディアテーク企画・活動支援室(当時)の北野央さん。メディアテークが生涯学習施設として行ってきた取り組み、主に東日本大震災後に立ち上げた「3がつ11にちをわすれないためにセンター(略称:わすれン!)」の活動について紹介しました。
【北野央さん プロフィール(イベント開催当時)】
せんだいメディアテーク 企画・活動支援室主事。2011年から「3がつ11にちをわすれないためにセンター」(略称:わすれン!)を担当し、「レコーディング イン プログレス−3がつ11にちをわすれないためにセンター活動報告展-」(2015年)を開催。東日本大震災を含む地域文化の記録活動のサポートと利活用の場づくりを主に担当する。
話題提供:北野央さん
*この動画は、「草アーカイブ会議」の動画(約3時間)をチャプターで区切り、北野央さんのプレゼンテーションの開始時間(00:00:46)から再生されます。
【草アーカイブ会議 開催概要】
日時 2016年3月12日(土)15:00-18:00
場所 せんだいメディアテーク<1階>オープンスクエア
はじめに
話題提供:北野央(せんだいメディアテーク 企画・活動支援室主事)
第1部 各活動の紹介
話題提供:田中洋史(長岡市立中央図書館文書資料室室長)
話題提供:松本篤(NPO法人記録と表現とメディアのための組織remoメンバー)
話題提供:笠原一人(京都工芸繊維大学助教)
話題提供:佐藤正実(NPO法人20世紀アーカイブ仙台副理事長)
第2部 草アーカイブの育て方 〜コツのコツ
それぞれの活動経験の中から草アーカイブをつくるうえで大切なポイントを確認・共有しました。
第3部 「時間」を考える
草アーカイブが対象とする「出来事」から「時間経過」していく中で、どのように活動していくかについて考えました。
*時間の関係で、第3部は第2部とまとめて実施しました。
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