報告 2016年07月11日更新

開催報告・シネバトルVol.12も熱戦でした


シネバトルVol.12が開催されました。今年度最初、そして第12回目となるシネバトルは定刻に満席…以上のオーディエンスをお迎えすることになりました。

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スタート前、シネバトルに初めて参加される方に挙手していただいたところ、いつもよりも初参加の方が多い印象。フレッシュなオーディエンスが多いのは良いですね。もちろん常連さんも、かつてのプレゼンターの方々もちらほらお見受けできました。
 
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今回プレゼンターとしてご登場いただくのは全員男性。ここ1〜2年は女性のプレゼンターが多い傾向があったので、珍しいですね。さぞかし男くさい作品が並ぶのかと思いきや、むしろ繊細な作品が多かったように思います。プレゼンターと紹介された作品を振り返ってみましょう。
 
1.石田雄大さん『イノセンス/監督:押井守/2004』
 
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2.佐々木秀夫さん『SILENT RUNNING/監督:ダグラス・トランブル/1972』
 
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3.岩渕亮さん『ゴジラ/監督:本多猪四郎/1954年』
 
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4.角掛修さん『リトルランボーズ/監督:ガース・ジェニングス/2007』
 
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5.村上英夫さん『マネキン/監督:マイケル・ゴットリーブ/1987』
 
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プレゼンターはどなたも内容を相当練り込んでこられたようで、特に角掛さんが3分ジャストでプレゼンされた時は会場からどよめきが起こりました。3分をぴったり使い切る、あるいは時間足らずにならずプレゼンできる方はやはり多くないのです。好きな作品について語るのですから当然と思います。そしてその3分の中で、「あらすじ」や「思い入れ」や「見どころ」と言ったプレゼンの肝要な部分を、どういう時間配分で語るか…が、プレゼンターの個性でもあると再確認しました。オーディエンスからのアンケートに「3分は意外と短く、また意外と多くを語ることができる」という意味の感想を複数いただきましたが、通してプレゼンを聞いていると、それを実感します。
 
オーディエンスからの質問も、作品理解の助けになる良質問が多かったです。シネバトルはプレゼンターとオーディエンス双方が50:50の関係で成り立っていると常々思っておりますが、時にオーディエンスからの鋭い(あるいは愛のある)質問あってこそ…と思わされる場面も少なくありません。今回もそうでした。
 
そんな第12回目のシネバトル、金賞に輝いたのは『ゴジラ』を紹介された岩渕さんでした。新しいゴジラから遡り、オリジナルたる本多猪四郎版に行き着き、パッケージ版を購入したあと短期間で100回以上視聴しているという、何か趣味を持つ人なら思わずニヤリとしてしまうエピソードが印象的でした。そして銀賞は『マネキン』を紹介された村上さん。1980年代の空気を微妙に醸しながら、作品への想いを語られていました。
 
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おふたり以外のプレゼンターの語りもとても魅力的で、オーディエンスのみなさんはどの作品に投票するか、ずいぶん迷われたことでしょう。今回もとても充実した1時間となりました。参加していただいたみなさま、本当にありがとうございました。(A.H.)
 
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トロフィー代わりの松川だるまは、
昨年度のグランドチャンピオン田村圭子さんからの寄贈品

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