2018年08月27日更新

ヒスロム 仮設するヒト



ヒスロム 仮設するヒト

hyslom temporary human

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本展は、国内外から注目を集めるアーティストグループ「ヒスロム」の表現活動を紹介する国内初の大規模な展覧会です。

ヒスロムは、加藤至、星野文紀、吉田祐の3人によって構成され、「フィールドプレイ」と称した身体によるアクションを各地でおこなっています。野外を中心とした彼らの活動は、失われた土地と身体との接点を再び見出そうとしているかのようにみえます。あるいは、おおむね所有され管理されたこの社会のなかで、何にも属さない未知の空き地を探す行為のようでもあります。

このようなヒスロムの表現は、わたしたちが自らを規定する近代的な人間像を解体し、この世界に存在することへの前向きな意思をこめて、一時的で仮設的なヒトのあり方を示していると捉えられるのではないでしょうか。

ヒスロムは今回、映像や立体など多様な記録物によって、およそ10年にわたる活動を総覧させるとともに、展示空間全体をひとつの作品としてつくりあげます。1000㎡の空間を使って展示されるのは、ヒスロム自身による巨大なアーカイブであり、せんだいメディアテークの理念や空間との対話によって生み出された一回性のインスタレーションでもあります。

本展では、これらのヒスロムの活動をとおして、まもなく終わる平成期を振り返りながら、次なる時代にむけた展覧会のかたちを試行します。


会期:11月3日(土)から12月28日(金)*11月22日は休館

公開時間:11時から20時(12月21日から28日はイベントのため終了時間が変更)

会場:せんだいメディアテーク 6階ギャラリー4200

入場料:一般500円(高校生以下無料)


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