報告 2016年08月25日更新

【レポート】図+ウィーク(とぷらすウィーク)に参加しました。


活版印刷研究会では、7月31日~8月6日まで開催された「図+ウィーク(とぷらすウィーク)」の一環として、活版印刷に使用される道具と、実際に活版で印刷した作品の展示を行いました。
普段はせんだいメディアテークの地下に収蔵されている、昭和の時代に使われていた活版印刷の道具達は、今も現役で活躍しています。
趣ある活字のなんとも言えない味のある印影は、今でも人々を惹きつけ、魅了する力があります。

7月31日(日)の13:00~15:00には、活字で組まれたカードを実際に紙に印刷する、活版カード印刷体験を開催。

多くの方々にご参加いただき、手フートと呼ばれる印刷機で、紙を自ら置き、インクがつく様子や、刷られる時のハンドルの重さなど、活版印刷を体感していただきました。

お越しいただいた方々の中には、活版印刷をかつてご職業にされていた方もおり、当時の貴重なお話をお聞きすることができました。

活版はとてもシンプルな印刷です。ハンコのように凸型に形成された活字を並べ、インキをつけ、紙を押し当てて印刷をします。

ですが、その工程は、文字がパソコンのプリンターから簡単に出るのとは全く違い、文字を拾う(文選)ところから、文字を組む(組版)、印刷の調整まで、緻密な作業が必要な、職人の技術と工夫が満ち溢れています。

活版印刷研究会では、月に1回活字や道具のメンテナンスの技術を職人さんから学び、継承することで活版文化を後世に残す活動をしています。

せんだいメディアテークの地下1階では、活版工房・活版印刷研究会の活動見学ができます。

下記の日程で活動をおこなっています。ぜひ、お立ち寄りください。

9月25日(日)10:30~16:00 (※12:00~13:00を除く)
10月23日(日)10:30~16:00 (※12:00~13:00を除く)


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