2014年10月08日更新

参加作家紹介


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【展覧会参加作家】

伊藤照手

1990年埼玉県生まれ。東北大学文学部卒業。震災を機に原発反対運動などの市民活動に関わる人のフィールドワークを行う。同時に、「3がつ11にちをわすれないためにセンター」に参加し、初めての映像記録『声の届き方』(2011-2012)を制作。


岩崎孝正

1985年福島県相馬市生まれ。震災後より、おもに福島の祭祀や地元の村の人々の活動を記録している。『いのちの食べかた』(2005)で知られるニコラウス・ゲイハルター監督の福島取材に協力。現在は東北芸術工科大学大学院デザイン工学部映像学科在籍。おもな作品に『福田十二神楽』(2013)『福島の光景』(2013-2014)など。


川名まこと

1960年宮城県仙台市生まれ。ウェブを中心としたコミュニケーションデザインの企画プロデュースを行う。2011年 東日本大震災直前からせんだいメディアテーク「ことりTV」ワークショップに市民ディレクターとして参加。震災での近所の宅地被害を記録したドキュメンタリー『傾いた電柱』(2011-2012)が初作品となる。


川村智美

1982年宮城県石巻市生まれ。東北芸術工科大学情報デザイン学科映像コース卒。視覚と触覚の関係性を『Fitting Room』(2005)で表現し、デジタルスタジアム入選。2002年よりブログによる写真日記をはじめ、2011年5月から家と家族にまつわる記憶の記録『このあしもとにつづく』を発表している。


木村グレゴリオ

1971年岩手県久慈市生まれ。仙台市在住。大学卒業後、映像制作会社で働きながら制作活動を開始。2011年より「3がつ11にちをわすれないためにセンター」に参加。被災地の定点撮影や人物インタビューを中心に記録を続けている。現在は公益法人に勤務する傍ら、震災後の東北地方のアマチュアスポーツの現状に関する映像を制作中。


Yako Kimura

1969年宮城県仙台市生まれ。せんだい演劇工房10−BOX「夏の学校」のアートディレクター兼講師。1999年にフランスのジャック・ルコック国際演劇学校「動きの実験室」を卒業。海外を拠点に暮らしながら、東日本大震災後は「社会空間に起こる動き」をテーマにクリエイティブ・アクションとして多様な活動と提案に取り組む。


小森はるか

1989年静岡県生まれ。映画美学校修了。東京藝術大学大学院在籍。映画、映像作品を制作。2012年より、大学時代からの友人である瀬尾夏美と共に岩手県陸前高田市に拠点を移す。現在は地元に住む人々や町の日常を記録し、ドキュメンタリー映画を制作している。


酒井 耕

1979年長野県生まれ。映画監督。現在の活動拠点は東京。東京農業大学在学中に自主制作映画を手がけ、卒業後、社会人として働いた後、2007年に東京藝術大学大学院映像研究科修了。修了制作は『creep』(2007)。『ホーム スイート ホーム』(2006)の他、濱口竜介と共同で東北記録映画三部作(2011-2013)を監督。現在はせんだいメディアテーク「民話 声の図書室」の伝承民話の映像記録活動に携わっている。


佐藤貴宏

1978年山形県生まれ。多摩美術大学映像演劇学科卒。複数の実験映画を発表後、2011年6月から2013年までの約2年間「3がつ11にちをわすれないためにセンター」の仕事に携わる。現在は映像表現による社会実践の新たな可能性を探るため、東京藝術大学大学院映像研究科に在籍。


鈴尾啓太

1985年山口県下関市生まれ。映像編集者。山口県立大学卒業後、カメラマン山崎裕氏の下で編集を行う。現在はおもにテレビドキュメンタリーの編集を行い、萩生田宏治監督のテレビ作品や是枝裕和監督のテレビドラマにスタッフとして参加する傍ら、自主映画や劇映画の編集も行う。2011年より「3がつ11にちをわすれないためにセンター」に参加。


瀬尾夏美

1988年東京都生まれ。東京藝術大学大学院修了。美術家。2012年より、大学時代からの友人である小森はるかと共に岩手県陸前高田市に拠点を移す。現在は沿岸の写真館で働きながら、地元の人々の言葉の聞き書きを行ったり、絵画やことばによる風景の記録を続けている。


高野裕之

1980年宮城県仙台市生まれ。土木建設会社を経営。2011年より「3がつ11にちをわすれないためにセンター」に参加。震災直後から従事したがれき撤去や災害復旧の様子を映像で記録している。2014年から地域に関わる映像制作を事業化し、ドローン(空撮ラジコンコプター)を用いて被災地沿岸部の空撮なども行う。


高橋哲男(Jai)

埼玉県生まれ。2000年より宮城県仙台市在住。放送局に勤務する傍ら現代音楽、アクースモニウムの作曲から即興ユニットCorps sans Organe、Jai Machineなど幅広く活動する音楽家。楽器支援を通して「3がつ11にちをわすれないためにセンター」に参加。


長崎由幹

1985年宮城県仙台市生まれ。京都で修学後、2010年より仙台で活動する。ノイズやサウンドアートのライブなどのイベントを多数企画するとともに、震災後は「3がつ11にちをわすれないためにセンター」のスタッフとして宮城県各地の記録映像をつくる。2012年からはCLUB ADDを中心に、映像や音響の作家たちと、場の可能性をより実験的に追求する『ひどいイベント』を開催している。


中村友紀

1979年埼玉県生まれ。大学卒業後、映像の仕事をする傍ら、映像を用いたアクティビズムに興味を持ち、活動に寄り添ってカメラをまわす。ドキュメンタリー『素人の乱』(2007)を制作、発表。震災直後の石巻や名取などで、復旧活動をする人々を記録する。


濱口竜介

1978年神奈川県生まれ。映画監督。2008年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭に出品され高い評価を得る。その後も『親密さ』(2012)、『東北記録映画三部作』(2011-2013)などジャンルや地域を横断する形で精力的に新作を発表し続けている。


早川由美子

1975年東京都生まれ。成蹊大学法学部、London School of Journalism卒業。留学先のロンドンでジャーナリズムを学ぶ傍ら、独学で映像制作をはじめる。これまでの作品に『ブライアンと仲間たち』(2009)、『さようならUR』(2011)、『木田さんと原発、そして日本』(2013)など。震災後、仮設住宅に暮らす人々のインタビューを行う。


藤井 光

1976年東京都生まれ。美術家・映画監督。パリ第8大学美学・芸術第三博士課程DEA卒。今日の日本の複雑な社会・政治問題を映像によって反省的に表現する。その多くは固定カメラで撮影される静的な映像を特徴とし、映画と現代美術の区分を無効にするその活動は国内外の美術館・映画館で発表されている。


細谷修平

1983年東京都生まれ。美術・メディア研究者、映像作家。和光大学大学院社会文化総合研究科修了。アート・ドキュメンテーションの一形態として、パフォーマーや美術家、音楽家の活動の映像記録や、聞き取りを行っている。また、1960年代の芸術と政治、メディアを主たる研究テーマとして、調査及び映像による記録活動を継続している。


【会場設計】

関本欣哉

1975年宮城県仙台市生まれ。東京芸術専門学校(TSA)卒。1990年代後半よりアート作品の制作、発表をはじめる。2010年より社会に繋がる表現の場として『ギャラリーターンアラウンド』を設立。2014年に行為・行動する表現を目的としたレーベル『ネオ・ノイジズム・オルガナイザーズ』を設立。建築デザインの仕事も手がける。


【デザイン】

有佐祐樹

1981年生まれ。成安造形大学映像学科卒業。コンセプチュアルアートの制作活動を経て、グラフィックデザイナー。前年から対話の可能性の広報などビジュアルの制作を担当する。


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