イベント 2019年11月22日更新

バリアフリー上映関連企画【太宰治生誕110周年記念特集】


今年で生誕110周年を迎えた作家・太宰治。
今なおその人気は衰えず多くの読者を魅了し続ける太宰ですが、仙台とゆかりの深い作家でもあることをご存知でしたか?故郷の津軽を除けば、仙台は東北で最も多く太宰作品の舞台となった街です。
この度、太宰の同名小説を映画化した映画「パンドラの匣」のバリアフリー上映開催に伴い、3階仙台市民図書館にて、太宰治特集を開催しています。

P1100587.JPG太宰にとって初の新聞小説となった「パンドラの匣」は、終戦直後の1945年10月から翌年1月にかけて『河北新報』に連載されました。仙台ゆかりの作品の中でも、終戦後に太宰の思想、文学が大きく変容していく時期に書かれた重要な作品とされています。太宰文学には珍しく、明るく希望に満ちた肯定的小説は、敗戦後の混乱の中で生きる人々に希望をもたらしました。

P1100577.JPG▲当時出版されたままを再現した「パンドラの匣 復刻版」。印刷の濃淡やかすれなども見て取ることができます。

映画「パンドラの匣」は、2009年の太宰生誕100周年を記念して制作されました。脚本も手掛けた冨永昌敬監督は、原作を現代の感性で鋭く解釈し、青春映画として甦らせました。撮影は、小説が書かれた当時の風景が残っているとして、宮城県南三陸町を中心とするオール宮城ロケで行われています。
本を読んで太宰ワールドに浸った後は、12月1日(日)の上映会※で映画もお楽しみください!

※上映会の詳細はこちら⇒12月バリアフリー上映「パンドラの匣」

P1100583.JPGP1100590.JPGP1100578.JPGP1100592.JPG▲1936年、太宰が27歳の時に砂子屋書房から出版した処女作品集「晩年」

※写真に写っている本は貸し出し中の場合もございます。
※特集コーナーの終了日は未定です。
※本に関するお問い合わせは、仙台市民図書館までお願いします。


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