コラム 2024年02月28日更新

会員寄稿文「わたしにとってのドキュメンタリー」Vol.1 砂子啓子


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※この企画は、みやぎシネマクラドルの活動をより理解していただくことを目的として、「わたしにとってのドキュメンタリー」をテーマに会員が自由に文章を書く企画です。

 

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「みやぎシネマクラドル」が発足した2015年当時、私は幼児・小児の子育てを中心に生活する主婦であり、また、20113月の震災をうけて自身が立ち上げた任意団体を通じ様々な応援活動を行っていました。
家庭や社会の中で主婦の関わる事柄は多岐にわたり、膨大です。一日のうちに何をどのくらいしているのか振り返る時間もなく過ぎていく日々。

 

初年度の6月にみやぎシネマクラドルの「第1回映像サロン」が開催され、我妻和樹さんの『波伝谷に生きる人びと』の短編バージョン、小原啓さんによるTV作品『あの日から...』 を視聴させて頂きました。

 

-ドキュメンタリーを観る時間がない-

 

忙しいと言ってこれまで観る機会を作ってきませんでしたが、参加をしてみると、理屈でなく、心が動きました。

 

作品を撮影・編集した人と一緒に視聴をし、観た人たちが思い思いの感想を話す。しっかりと時間を取って、丁寧に会は進められます。
隣に制作者がいる状況で観るというのは、格別な機会です。参加された方々の発言からは、自分には無かった考え方や、気づきがありました。

 

それからこの映像サロンは19回の会を重ね、来年には発足から10年となります。
何も実態のなかった所から人の集う場を生み出し、自由に思いを伝え合える機会となり、出会いや繋がりをつくっている。それを今まで継続していることは本当に凄いことだなぁ...と、改めて感じています。
また、作家の皆さんはお一人お一人の背景も興味深く、作品の中にその方の人柄や生き方、人との接し方が映し出されていると感じます。そういった理由からも作品に愛着が湧いて応援したくなります。

 

住まいも年齢も置かれている立場も性格も違う、一人一人がクラドルの取り組みにその時々に参加し関わってくださったことが今に繋がっているのだと思います。

 

時代の変化が急速な今だからこそ、今、そこにある事を記録するドキュメンタリーの価値は深く、大きいです。
この、ゆるやかでまじめで真剣且つ、楽しい場にこれからも参加をさせて頂きたいと思っています。

 

皆さんも是非!映像サロンにご参加下さい! 

 

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砂子 啓子 (すなこ・けいこ)

佐賀県出身。出産前後の子育て時期より宮城県仙台市に12年間在住。2016年に東京へ転居。
2011年3月、被災地と支援者を結ぶ任意団体「i-くさのねプロジェクト」を立ち上げる。2018年、防災士の資格を取得。
子育て、家事、防災、仕事、地域活動。興味関心事をミックスし、複合的視野を持って生活している。
特技(趣味?)は子どものころに始めた剣道で、地域の剣士と共に稽古中。

 


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