お知らせ 2016年11月18日更新

鷲田清一とともに考える6 探していたものは、前からずっとここにあったのではないか


【開催概要】
日時:2017年1月22日(日)15:00--17:00
出演:宇野重規(政治学者)、鷲田清一(せんだいメディアテーク館長/哲学者)
会場:せんだいメディアテーク 1階オープンスクエア
参加無料・申込不要・先着160席

鷲田清一とともに考える06 チラシ(1.6M)

 

【趣旨文】

土地に縛りつけられるのではなく、あらためて「故郷」を選び直し、地域との結びつきのなかに自分の存在意義を見出すという主体像は、まさに震災後の日本社会において求められるものであろう。                                                                                                                              

宇野重規『民主主義のつくり方』より

 

 せんだいメディアテーク館長の鷲田清一が、各分野のプロフェッショナルからお話をうかがいながら、いま、メディアテークを通してみえる社会の課題について、みなさんと共有し、考えを深めていく対話の時間。

 今回は、政治思想史や政治哲学の研究者である宇野重規さんをお招きし、現代のデモクラシーについて考えます。国や地域社会の基盤であるこの仕組みについて、わたしたちはその意味するところをどう理解しているのでしょうか。そして、どのようにして、わたしたちの地域の課題へと再接続していけばよいのでしょうか。

 めまぐるしく変化する世界や震災以後の国内情勢のなかで、デモクラシーを前向きな可能性として実践していくために、宇野さんの研究活動を手がかりに対話を重ねます。

 

【プロフィール】

宇野重規(うの しげき)政治学者。東京大学社会科学研究所教授。1967年生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。博士(法学)。19世紀のフランス政治思想を出発点に広く民主主義の諸問題を研究する。また、東京大学社会科学研究所では、岩手県釜石市や福井県での地域調査をもとに「希望学」の共同研究を行っている。主な著書に、『トクヴィル 平等と不平等の理論家』(講談社選書メチエ、サントリー学芸賞)、『<私>時代のデモクラシー』(岩波新書)、『民主主義のつくり方』(筑摩選書)、『保守主義とは何か』(中公新書)など多数。

 

鷲田清一(わしだ きよかず)
哲学者。京都市立芸術大学学長。1949年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院修了。大阪大学教授・総長などを経て、現職。これまで哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなってきた。主な著書に、『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『しんがりの思想』(角川新書)など多数。 現在「折々のことば」(朝日新聞)連載中。

 

主催:せんだいメディアテーク(公益財団法人仙台市市民文化事業団)


x facebook Youtube