イベント 2023年11月01日更新

鷲田清一とともに考えるパート2 ドートクのじかん 5じかんめ 「尊敬」


2023年12月23日(土)14:00-16:00
せんだいメディアテーク1階 オープンスクエア
参加無料・申込不要・先着150席(開場 13:30)
◎耳の不自由な方のための手話通訳・要約筆記付き
主催:せんだいメディアテーク



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【趣旨文】

せんだいメディアテーク館長の鷲田清一が、各分野のプロフェッショナルからお話をうかがいながら、あらためて「徳目」*のほんとうの意味について、来場者とともにひも解いていきます。今回の徳目は「尊敬」。SNSの普及によって他人からの評価に晒され、新たな症候のうつ病に苦しむ人が増えているようです。そんな中、近年注目されている「オープンダイアローグ」という精神のケアの手法があります。これは、複数の参加者がお互いへの思いやりに根差した対話を繰り返していくことで、傷ついた心の回復を図るものです。今回は、精神科医で「ひきこもり」の治療や支援が専門の斎藤環さんをお招きし、他者への尊敬に基づいたコミュニケーションについて、みなさんとともに対話を重ねます。

*徳目(とくもく) ・・・ 道徳の細目。忠・孝・仁・義など、徳を分類した名目のこと。




【プロフィール】

斎藤 環(さいとう たまき)

1961年生まれ。岩手県出身。筑波大学医学研究科博士課程修了。医学博士。爽風会佐々木病院・診療部長を経て筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理学・病跡学、「ひきこもり」事例の治療・支援ならびに啓蒙。漫画・映画・サブカルチャー全般に通じ、新書から本格的な文芸・美術批評まで幅広く執筆。著書に『社会的ひきこもり』(PHP新書)、『母は娘の人生を支配する』(NHKブックス)、『承認をめぐる病』(日本評論社)、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川文庫、角川財団学芸賞)、『「社会的うつ病」の治し方』(新潮選書)、『自傷的自己愛の精神分析』(角川新書)ほか、著訳書に『オープンダイアローグとは何か』(医学書院)など多数。



鷲田 清一(わしだ きよかず)

1949年生まれ。京都大学文学部卒業、同大学院修了。大阪大学教授・総長、京都市立芸術大学理事長・学長などを歴任。これまで哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなってきた。著書に、『モードの迷宮』(ちくま学芸文庫、サントリー学芸賞)、『「聴く」ことの力』(ちくま学芸文庫、桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(角川選書、読売文学賞)、『しんがりの思想』(角川新書)、『つかふ 使用論ノート』(小学館)など多数。現在「折々のことば」(朝日新聞)連載中。






主催:せんだいメディアテーク(公益財団法人仙台市市民文化事業団)


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