報告 2024年04月01日更新

【レポート】第25回公開ミーティングを行いました


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 今回は、高校生が1名、大学生が3名参加してくれました。中心的なテーマとなったのは、「SNS」です。「デジタルネイティブ」や「Z世代」と呼ばれる参加者たちにとって、SNSは身近な存在です。ですが、意外にも、これまでテーマにあがることはあまりありませんでした。

 

SNSは受験生の敵!って思っています。ついつい見たくなっちゃうから。それくらいSNSには人を引きつける魅力?魔力?のようなものがあるのかもしれないです。」

 

 「探求の授業で、SNSを活用することがあります。授業で、地域の課題解決について考えたことがありました。友だちのが、ある地域を活性化させるためにSNSで動画配信をしたんです。あっというまに再生回数が増えていって。動画も面白くて。でも、SNSでの配信が本当に地域活性化と繋がっているかは、よくわかりません。SNSで注目をあびたとしても地域の課題が解決されるわけじゃないし...もやもやしました。」

 

SNSはダイレクトに人と人とを結びつける。そして、人を自由にする力があるのかもしれない。でも、私たちは、自由に縛られてしまっている気がする。自由な状況の中で、私たちは何かを選択しなければいけない。でも、選択をすることに、怖さがある。その怖さって、なんだろう。」

 

 そこから、人と人とがつながることについて、参加者たちの考えはめぐっていきました。SNSは、人と人とを直接結びつける。だけど、直接結びつけてしまうからこそ、人と人との間がなくなってしまうのではないか。

 

「昔は恋人と手紙のやりとりをしていたことを、ある先生から聞きました。当時はSNSなんてないからラブレターを書いていたって。封筒に差出人の名前を書くでしょう?自分の名前が読まれたら、ラブレターを出したことが周りにばれちゃうんです。だから、自分の名前を偽って、手紙を書いてたんだって。そして手紙の中で『自分の名前を偽ってごめんなさい。もし私が書いていたことが周りにわかったら、あなたが周りからどう思われるか心配で...』なんて書いていたらしい。」

「ロマンチックですね。」

「でも、そんな手紙のやりとりってSNSでは生まれないと思う。」

「確かに。そうかもしれない。」

 

 手紙とSNSの違いって何でしょうか?そこから「差」と「違い」という言葉遣いの意味について考え始めます。

 

「私は、『差』と『違い』の意味に微妙なちがいがあると思っています。『差』っていうのは、例えば1か0かみたいに、物事の白黒をはっきりさせて分断をつくってしまうかもしれない。でも、『違い』には、ひろがりがある。お互いを尊重するための余白みたいなものかな。」

 

 ここにすべてを書き尽くすことはできませんが、今回もユースの参加者から、たくさんの言葉が生まれました。

 

 最後に、中学生や高校生のみなさんと話し合うために、テーマの候補を考えました。

 

・友だちって?

・先輩、後輩、上下関係

・ブラック校則

 

 次回は、427()の開催です。中学生や高校生をはじめとする、若い人たちのための対話の場をひらきます。ぜひ、のぞいてみてくださいね。


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