せんだいメディアテーク


1/100万 〜しょいこを通してみる仙台の情景2001(仮称)

2010 年 2 月 16 日 火曜日

今でこそ杜の都とうたわれる美しい仙台ですが、60年ほど前にこの街にも戦火が及びました。
戦後の混乱の中、近隣の街などから食料を”背負って”売り歩く人々が現れました。
これが”しょいこ”の始まりと言われています。

仙台で30年以上”しょいこ”として魚を売り歩いた女性を2001 年にカメラで追いました。
これは、人口100万人都市仙台に生きる、あるひとりの女性の記録です。
彼女は私の祖母です。
しょいこを始めたきっかけは、嫁ぎ先のお舅さんの一言でした。

農家の嫁として、お舅さんに言われるままに、よく知らない仙台の街を、あてもなく売り歩いたそうです。
「初めは訳もわからず、恥ずかしい思いをした」と言う祖母ですが、歩くうちにお客さんに恵まれ、その後30年以上のお付き合いになりました。
次第に気心も知れ、”お茶飲み”に呼ばれるようになりました。

お客さんの中に花屋さんがあると、帰りの彼女の手には花があります。
パーマ屋さんがあれば、髪がセットされています。
足の悪い方のお宅では草むしりをすることもあったようです。
春になると、自宅で大量の筍を茹でていたのですが、これは、年を重ね、手が不自由になったお客さんのためだったようです。

「”商い”は”飽きない”ようにやるのがコツなんだ」と教えてくれた祖母。
知らない街に飛び込んだ祖母と、それを受け入れて下さった街の方々の、”商売”を超えた絆のようなものを垣間見た気がしました。

お客さんが年を重ねれば、同じぶんだけ祖母も年を重ねています。
この撮影の翌年、祖母は足腰に痛みを訴え歩けなくなりました。
手術とリハビリをし、1度は復活したものの、高齢のため引退を余儀なくされました。

今回の活動では、2001年に未編集のままになっていたデジタルビデオカメラのテープを編集します。

 

山田 さち
2002年 東北芸術工科大学 デザイン工学部 情報デザイン学科 情報計画 卒業
現在フリーランスのデザイナーとして活動中

仙台短篇映画祭2009

2009 年 9 月 3 日 木曜日

ただいま追い込み中!映画祭開催まであと2ヶ月

今年のテーマは「映画の学校」

今まさに、映画祭の上映プログラムや、イベント内容を掲載した映画祭チラシのデータ入稿の真っ最中!今年の映画祭はとにかく盛り沢山で、プログラムは結構早く出そろったが、その内容を詰めて行く段階で、今までにない映画祭の展開を試みたため、締め切り間近というのに未入の原稿が数カ所あるという状態に陥っているのである。

プログラム数は13、今年は映画祭初のバリアフリー上映、故人を偲ぶプログラムや若手作家の作品まで、ゲストを招いてのトークとともに、様々な素晴しい映画をみなさんに紹介できることになった。

加えて当日の映画制作ワークショップの開催や、殺陣やライブや講座等、身体の全部を使って「映画」を体感して欲しいプログラムが目白押し。

この他地元の企業や団体とのコラボレーション企画も予定している。

本当に全部ちゃんとできるのか、こうやって文章を書いてみるとなおさら不安になってくる。

この産みの苦しみを経て出てきた子供は、きっと自分が考えている以上のパワーをもった子供であるに違いないと信じて、9月19日-22日、皆様にお披露目できるよう今はとにかく何一つ取りこぼすことなく進めるのみである。

7月25日、是非映画祭チラシをお手に取って、「映画の学校」へお出でいただきたい。

菅原睦子(仙台短篇映画祭実行委員長)

URL:http://www.shortpiece.com/

地下鉄東西線沿線の街並み

2009 年 9 月 3 日 木曜日

私たちは仙台の街並みや建物、文化的な行事などを映像で記録し、仙台市民にメディア情報として提供する活動を行っているボランティア団体です。

活動内容
1)地下鉄東西線は平成27年の完成を目指してほぼ全区間で工事が進行しており現在は工事風景も身近になって来ました。
私たちがこの企画を立ち上げたのは平成19年で、地下鉄沿線の街並みが大きく変化することが予想されることから、工事の経過も含め記録することは意義がありかつ興味の持てるテーマであると考えたからです。
当面は映像の素材を収集することが中心の活動となります。
長期的にはなりますが、地下鉄完成時には現在の街並みと対比した映像にまとめるのが最終の目標です。

2)活動にあたり地下鉄東西線を見て回り撮影ポイントを調査しました。
延長13.9キロ、駅の数は13ヶ所で結構長い区間です。
本来なら全区間を対象としたいところですが、私たちスタッフの人数の関係もあり対象区間を次の6ヶ所に絞ることにしました。
①動物公園周辺、②国際センター周辺、③西公園周辺、仙台駅南町周辺、⑤薬師堂周辺、⑥荒井周辺

3)撮影に当たってはスタッフが共通の理解をもって進めることが必要です。
そのため交通局地下鉄東西線建設本部にお願いし、地下鉄の概要や工事の進め方などのお話を伺いました。
また撮影に当たっては工事エリア外では問題ありませんが、工事現場に近い場所での撮影についても工事の安全や進行に支障のない範囲で行えるようお願いしました。

4)撮影を始めると工事が進行と共に目標としていた建物や街路樹などが見えなくなり、風景が大きく変化するケースが出てきます。
そこで「定点撮影」の重要性と必要性が生じてきますが、当初は大雑把だったことを反省し、撮影場所をその都度具体的にメモして記録するように心がけて今は進めています。

メディアボランティア仙台  

 地下鉄東西線09.5.19 003   地下鉄東西線09.5.19 017

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