報告 2021年02月16日更新

【報告】手ではなすおはなしの会2020


2020年もあとわずかとなった12月26日(土)、手話による絵本の読み聞かせ会「手ではなすおはなしの会」を開催しました。

[日時]2020年12月26日(土) 10時30分から11時
[会場]せんだいメディアテーク 7階会議室



「手ではなすおはなしの会」とは
2006年より耳の不自由な子どもたちに絵本の世界を楽しんでほしいという思いから始まった、手話による絵本の読み聞かせ会です。せんだいメディアテークと仙台市民図書館が連携して開催しています。読み聞かせは、ボランティアグループ《まほうの手》のメンバーがおこなっています。


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《まほうの手》のみなさん


「手ではなすおはなしの会」は、日本語の音声による読み聞かせに手話通訳がつくのではなく、読み聞かせをすべて手話でおこなうのが特徴です。絵本の絵とともに、手話による手や身体の動き、表情から物語を表現していく音のない世界が繰り広げられます。耳の不自由な子はもちろん、手話がわからない子や大人も楽しむことができます。

今回は、コロナ禍のため人数を制限しておこないましたが、子どもから大人まで15名の方にご参加いただき、みんなで手話による絵本の世界を楽しみました。ここから、《まほうの手》のメンバー3名による読み聞かせの様子をそれぞれご紹介します。

1冊目
『はじめてのおつかい』
[作]筒井頼子[絵林明子

3F6A6064.JPG1冊目は、1977年の発行より長く親しまれている絵本『はじめてのおつかい』です。ママに頼まれて牛乳を買いに出かけたみいちゃん。さまざまなアクシデントに遭遇しながら、なんとかお店にたどり着きます。果たしてみいちゃんは無事に牛乳を買うことができるのでしょうか?はじめておつかいをする、小さな子どもの緊張感や達成感などの心の動きを細やかに表現しました。

2冊目

『ねずみのよめいり』
[絵]小林 与志

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次に、日本の民話シリーズから「ねずみのよめいり」というお話を読み聞かせしました。ねずみの親子が、かわいい娘のために「世界一偉いおむこさん」を探して訪ね歩く、裕福なねずみ一家の高望みを愉快に描いた1冊です。おむこさんの候補には、お日さまやお月さま、くもやかぜといった、個性あふれるさまざまなキャラクターが登場します。「次に登場するのは誰かな?」と想像しながら、手話によって豊かに表現されるキャラクターの違いを楽しみました。

3冊目

『パパ、お月さまとって!』
[作]エリック・カール [訳]もり ひさし

3F6A6093.JPG最後の絵本は、『はらぺこあおむし』でおなじみ、エリック・カールのしかけ絵本です。愛しい娘に「パパ、お月さまとって!」とお願いされたお父さんが、お月さまをとりにいくお話です。左に右に、そして上にページが伸びたり、折り目の入ったページを開くと大きなお月さまが現れたり、楽しいしかけがたくさん。「大型絵本」を使い、しかけに合わせて身体を大きく動かした迫力満点の読み聞かせとなりました。

今回読んだ絵本は、仙台市民図書館の2階にある「児童書コーナー」で貸出をしています。ぜひ借りて、おうちでも読み聞かせを楽しんでみてください。
次回のおはなし会もどうぞお楽しみに!


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