報告 2023年05月07日更新

スロウ日和に参加しました


422日(土曜日)に多賀城市文化センターにて"スロウ日和"というイベントが開催され、読み聞かせボランティアグループ「まほうの手」の有志『お出かけ隊』も参加しました。

 

"スロウ日和"は、耳の聞こえないつくり手たちを中心にしたフードとクラフトのスロウなマルシェです。障がいについて知りたい人は今回のきっかけでその入り口となり、すでに障がいと関わりのある人には新しい出会いの場となる、発見と出会いが溢れた場と人の手がつむぐスロウなフェスになることがねらいです。今回は、40近くの出店や体験企画があり、賑やかなお祭りのような雰囲気でした。

手話による絵本の読み聞かせブースのある会場はとても広く、子どもたちが遊べるブースや買ったコーヒーやパン、お菓子をつまみながら一息できるブースも備わっていたため、本当にたくさんの人が集まっていました。親子や高齢者、様々な障がいがある人、若者などの多様性(ダイバーシティ)に富んだちょっとした村のような世界に変わりました。

 

「そうだよ、人間は色々あって良いじゃないか」

 

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私たちは午前の部と午後の部に分かれ、各30分間で発表しました。

一番前にいるお客さんとの距離が近く、予想以上の人だかりができていて、私たちもビックリしました。メディアテークでは親子参加が多いため、今回はいつもと違った顔ぶれで、私たちもよりいっそうワクワクとした気持ちになりました。お客さんは、読み聞かせボランティアの手の動きに合わせて視線が動き、ページをめくるたびに顔の表情が変わり、そして最後には自然と顔がほころび、笑顔になっていきました。

 

「いっしょに絵本の世界を楽しもう!」

 

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手話や絵本は何のために存在しているのでしょう。
耳の聞こえない人や子どもたちのため? それは誰が決めたのだろう? 

確かにそのような対象と思いがちですが、絵本というのは大人が読んでも実に内容が深いものがたくさんあります。
きっと書き手は「たくさんの人々に読んでほしい」という想いを込めて書き上げたのだと思います。
その想いを色々な手段で読み聞かせ、大切なことや面白さを一人でも多くの人に伝えることが読み聞かせる人の想いです。私たちは「手話」という手段で、色々な立場の人の想いのバトンをたくさんの人々に繋げていきたい、それが『まほうの手お出かけ隊』のねらいでもあります。

 

「そうだよ、みんなでいっしょに手話や絵本の世界を楽しもうよ!」

 

 

そして、最後に観客たちと約束をして終わりました。

「また、会おう!」

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今回読み聞かせした絵本

午前の回

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午後の回

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執筆:羽生薫(まほうの手お出かけ隊)


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