報告 2014年07月27日更新

〈3.11以降〉読書会-震災を読み解くために-第15回レポート


【開催概要】
日時:2014 年 7 月 27 日(日)17:00-19:00
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
(参考:https://www.smt.jp/projects/cafephilo/2014/07/3-1115.html


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写真1

≪今回の課題本≫
小熊英二著『社会を変えるには』(講談社現代新書)
※第五章と第六章を中心に

≪今回の読書会の報告≫

①はじめに読書会を進めるにあたっての注意点を確認しました。

前回の読書会の内容を簡単に振りかえりました。

③②を踏まえ<再考フェーズ>に入りました。この段階では課題本に書かれてあることについて「問い」を立て、適宜本を参照しながら皆でその問いについて考えていきます。 以下がこのフェーズで出された問いの一覧です。

1)トクヴィルが主張するように「自由民主主義」が成立するためには、強い「理念的な結びつき」が不可欠だというのは本当か。
1-a)トクヴィルは単に当時のアメリカ社会の特徴を挙げただけで、自由民主主義の成立に不可欠な条件を述べたわけではないのではないか。
1-b)そもそもアメリカ社会で自由民主主義が成立しているというトクヴィルの認識は誤っていたのではないか。
1-c)「理念的な結びつき」がどのように機能したおかげで当時のアメリカで自由民主主義が成立していたのか。

2)自由民主主義を再活性化させるための方途として著者が提案する「エンパワーメント(力づけ)」がつける「力」とはどんな力か。

3)著者は「自発的結社の活用」を提案し、しばしばNPOに言及するが、今でも巷にはNPOが多く存在するにもかかわらず、現状として自由民主主義が実現していないとしたら、それはなぜか。

など、これらの問いをもとに参加者同士で対話しました。

写真2

これらの問いを巡る対話の内容については、最下部にあるロングレポートをご覧下さい。


≪8月の読書会≫

1.次回の読書会 (8/24(日))は<対話フェーズ>に入ります。これまでの過程を踏まえたうえでテーマを設定し、てつがく対話を行う段階です。今回の読書会の最後に話し合った結果、対話のテーマは著書名と同じく「社会を変えるには」に決まりました。

2.次回読書会の最後に、9月以降の課題本を選びます。"震災を読み解くために"、みなさんの自由な観点で本を1冊お持ち寄りください。

3.はじめての方、紹介する本が無い方も参加できます。ぜひお越しださい。

写真3

報告:綿引周(てつがくカフェ@せんだい)

ロングレポートはこちら
てつがくカフェ読書会〈3.11以降〉読書会-震災を読み解くために-第15回 ロングレポート(PDFファイル/143KB)





*この記事はウェブサイト「考えるテーブル」からの転載です(http://table.smt.jp/?p=10198#report


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