報告 2015年12月05日更新

U-18てつがくカフェ「〈未来〉とは何か?」レポート


【開催概要】
日時:2015 年 12 月 5 日(土)14:00-16:00
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
対象:中学生・高校生
(参考:https://www.smt.jp/projects/cafephilo/2015/12/12497.html


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今回のU-18てつがくカフェのテーマは、「〈未来〉とは何か?」でした。実はこのテーマは、2015年8月2日に、年齢制限のない「てつがくカフェ」で一度おこなったものです。今回は同じテーマで、18歳以下のみなさんと話してみた、というわけです。

参加してくれたのは、2人の中学生と、3人の高校生。みんなでお菓子を食べつつ、のんびりと〈てつがく〉しました。

はじめに、〈未来〉について思うところを自由に話してもらうと、それぞれがさまざまな切り口から語ってくれました。ひとりひとりが、〈未来〉という言葉の意味を、とても深く考えようとしていたんです。
例えば、こんな発言をする人がいました。

〈未来〉のかたちは、一つには決まっていないと思います。
いくつものパターンがある。


ひとりひとりが描く〈未来〉は違う。そして、〈未来〉には無限のパターンがあるため、過去から見れば未来にあたる今は、いくつもあるパターンのなかの一つなのではないか。なるほどなぁ...。この発言からは、さまざまな考えを連想させていくことができそうです。

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また、〈未来〉から連想されたのでしょうか、参加者のひとりから〈運命〉という言葉がふとでてきました。そこで、〈運命〉についても考えてみることになりました。〈運命〉という言葉を使うのは、どんなときでしょうか? 参加してくれたみんなは、こんなことを話してくれました。

失敗したときの言い訳として使うことがあるかも。
「あれは、運命だったんだ...」みたいに。

一日のうちに、同じ友だちに何回も会ったら、
「これは、運命だ!」って思うかもしれない。

〈未来〉と〈運命〉のあいだには、どこかつながるものがあるのかもしれないですね。もう少し、考えてみたくなりました。

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中高生向けのてつがくカフェは、また開催したいと思っています。
ぜひ参加してくださいね。

最後に、てつがくカフェ@せんだいの高校生スタッフ、一ノ瀬幸帆さんのコメントです。こちらもご覧ください。

私は、今回のU-18てつがくカフェで、それぞれが日常的に使っている言葉が個性的で刺激を受けました。特に、大人のてつがくカフェでは出てこなかった「運命」という言葉が印象的でした。また未来についてもそれぞれの意見があり、共有できたのがとても楽しかったです。

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報告:辻明典(てつがくカフェ@せんだい)




*この記事はウェブサイト「考えるテーブル」からの転載です(http://table.smt.jp/?p=12497#report


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