報告 2016年12月18日更新

ユースてつがくカフェ てつこの部屋 「"好き"って何?」レポート


【開催概要】
日時:2016 年 12 月 18 日(日)14:00-16:00
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
対象:中学生、高校生、20歳前後の方
(参考:https://www.smt.jp/projects/cafephilo/2016/12/post-57.html


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今年2回目の、ユースてつがくカフェ てつこの部屋。

今回は特別に、高校生や大学生、社会人の人たちに加えて、幼稚園に通っている子、小学生と、とてもはば広い年齢のみなさんがあつまってくれました!テーマは、「"好き"って何?」です。みんなで、ひとりひとりが考える'好きなもの'について、ゆっくりと、楽しく、話してみました。今回のてつこの部屋に来てくれたみなさんは、

"好き"なぬいぐるみ。

"好き"なピザ。

"好き"な動物。

"好き"なこけし。

などの話をしてくれました。もちろん、他にもたくさんの'好きなもの'が。ひとりひとり、いろんな'好きなもの'があるんですね。

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そして今度は、みんなでこんなことを考えてみました。

「どうして、〇〇が"好き"なの?」
「〇〇のどんなところが、"好き"なの?」

すると、

「家にお気に入りのぬいぐるみがあるんです。嫌なことがあっても、丸っこいぬいぐるみを見て解消します」
「ピザのとろとろしたチーズがすきだから!」
「かわいいカラスはすきだけど、こわいカラスはきらいです」
「こけしはかわいいというのもあるけれど、きれいなところが好き」

などなど、さまざまな"好き"のすがたが見えてきました。"好き"という言葉を1つとっても、いろんな意味がありそうです。そういえば、僕も話しながら考えたのですが、"好き"と、"楽しい"は、ちょっとちがうかもしれないですね。

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また、「"好き"になりすぎると、どうなるのだろう?」という話もでてきました。

「'好きなこと'をつきつめていくと、'オタク'になるの?」
「自分にとっては'大好きなこと'であっても、周りの人からみると、'オタク'に見えることもある?」

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これに対して、こういう意見がありました。

「家族や友達のことがすごく好きでも、'オタク'には見えない。なんで'オタク'に見えないのだろう?'オタク'とのちがいは何だろう?」
「人への"好き"と、ものへの"好き"はどうちがう?」
「たとえば家族と一緒にいると、『やさしいなぁ』とか、『自分のことをわかってくれる』って感じる。だから、"好き"なのかもしれない」

ほかにも、こんな問いかけが。

「では、'好きなこと'と'大好きなこと'のちがいは何でしょう?」

このあたりの話は、ちょっとだけ難しかったです。「う〜ん」と考えこんでいる様子が、伝わってきました。みんなで一緒に考えるときに、「楽しいけれど、難しい」「おもしろいけれど、難しい」ということは、よくあることですね。

参加してくれたみなさん、どうもありがとうございました!
また、みんなで楽しく考えられる場所をつくりたいと思いますので、興味のある方はぜひ来てください。

報告:辻 明典(てつがくカフェ@せんだい)




*この記事はウェブサイト「考えるテーブル」からの転載です(http://table.smt.jp/?p=13360#report


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