お知らせ 2018年11月16日更新

シネバトルトークサロン・恐怖映画の金字塔『サイコ』


すでにご案内のとおり、2018年11月28日のシネバトルトークサロンのテーマは「ヒッチコックの「サイコ」で語ろう!」です。アルフレッド・ヒッチコック監督が1960年に発表したこの作品を事前に鑑賞してきてから語り合おうという趣向です。今回様々な方にぜひ参加してもらいたいと、シネバトルブレインズの木村剛さんが1文寄せてくださいました。

恐怖映画の金字塔『サイコ』。映画ファンならずとも、誰もがその名を知る今作。でも、結構こんな人も多いのではないでしょうか。

「サイコ知ってるー。「シャーンシャーンシャーン!」ってシャワーのとこ観た事あるよー。前半?誰も死なないから早送りしちゃった。うふふ♪」あなたのこの気持ち、よく分かります。

今作の前半はジャネット・リー演ずるOLマリオンが、不倫相手のために4万ドルを盗み逃避行する様を地味に丹念に描いています。実は僕も初見時「前半退屈だなー。早く何か起きないかなー。」とか思っていました。でも、改めて観返してみたら...この前半が面白い!お金を横領したことへの良心の呵責、葛藤、疑心暗鬼。マリオンは徐々に錯乱状態に陥っていきます。バーナード・ハーマンの神経を切り刻むような劇伴が更に緊張感を高め、派手な展開は何も起きていないのに、何もかもが不吉で誰もかれもが不気味に見えてくる。今では、この前半こそが今作の一番の醍醐味では!?と感じる程です。つまり何が言いたいか?シャワールームの殺害場面が突出して有名な今作ですが、あの場面が映画史に残るほど衝撃的な理由は、そこに至るまでに幾重にも周到な罠が張り巡らされているからです。シャーンシャーンシャーン!」を観ただけのあなたには、ぜひ前半から通して観て、今作の本当の意味で、「うふふ♪」な面白さを知って貰いたいのです!

そんな訳で、11月のトークサロンはヒッチコックが仕掛けた恐怖の罠を皆でとことん味わい尽くす一時間にしたいと思います。一度観た人は勿論楽しい、「シャーンシャーンシャーン!」を観ただけの人も10倍楽しい、シネバトルトークサロン『サイコ』。11/28(水)、せんだいメディアテークでお待ちしています!  (シネバトルブレインズ・木村剛)


第10回シネバトルトークサロン

「ヒッチコックの「サイコ」で語ろう!」

日時:2018年11月28日(水)18:30-19:30

会場:せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー

入場無料

CBTS8_00033.JPGのサムネイル画像


※当日会場での上映はありませんのでご注意くださいね


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