トークサロン 2019年06月01日更新

第14回シネバトルトークサロンを開催しました


2019年5月29日に開催されたトークサロンの様子をレポートします。

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「実録ヤクザ映画」の嚆矢にして金字塔、「仁義なき戦い」。そしてその主演俳優である菅原文太は宮城県出身。今回のシネバトルトークサロンは、作品と俳優を軸に語り合う1時間となりました。

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担当者として今回驚いたのが「『仁義なき戦い』好き=菅原文太好き とは限らない」ということでした。いや、もちろんどちらも大好きという方も多くいらっしゃると思いますが、この夜の参加者は「とにかく『仁義なき戦い』が好き!」という方々と、「菅原文太が大好き!『仁義なき戦い』もいいけど、●●(作品名)もね!」という方々と、「どっちも良く知らないけど、詳しい人がどんな話をしてくれるのかな?(ワクワク)」という方々に分けられたように思います。

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中には『仁義なき...』が取り上げられると聞いて...とか、菅原文太について話せるから、という理由で初参加を決心してくださった方も何人かいらっしゃいました。どういうきっかけであれ、初めて参加してくださるのは大歓迎です。しかもその方々の語りが熱い!聞いているだけでグッとくる言葉が満載でした。作品愛、俳優愛に溢れる言葉が聞けるのは、トークサロンの大きな魅力です。

ファシリテーターが作品が生まれるまでの社会情勢や東映の内情、菅原文太の当時の立ち位置などを丁寧に解説してくださったので、一定以上の知識を得た上で語り合うことができました。だからこそ「それまで人気だった仁侠モノと『仁義なき...』はどう違うのか?」という質問も出てきたりするのでしょう。「なるほど!」と膝を打つような解説を複数の方がしてくれて、まんまと仁侠モノも観てみたくなりました。

一方、菅原文太の魅力を語りあうフェイズでは、むしろ人気作品は「トラック野郎」シリーズのようでした。プライベートも含め、筋の通った人生を歩んだという菅原文太。コメディアンの素質も充分な、素敵な俳優さんだった...と、会場、ややしんみり。

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テーマがテーマだけにそのスジの人が参加してたらどうしよう...と、ちょっぴりドキドキもしましたが(笑)、当夜は善良なる市民ばかりの参加による濃厚な1時間となったのでした。ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

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予告!

普段映画館に足を運ばない人まで巻き込んで大ヒットとなった「カメラを止めるな!(監督:上田慎一郎/2017年)」。どうしてロングラン?どこに魅かれた?若者に受けたのはなぜか?などなど、大ヒットの理由と作品の魅力について語り合います。

シネバトルトークサロン
「『カメラを止めるな!』はなぜ止まらないのか?」
日時:2019年7月31日(水)18:30-19:30
会場:せんだいメディアテーク 2階 映像音響ライブラリー
入場無料

お待ちしております!

(A.H.)


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