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トークサロン 2019年08月27日更新
第15回シネバトルトークサロンを開催しました
2019年7月31日に開催された第15回シネバトルトークサロンの様子をレポートします。
シネバトルトークサロン
「『カメラを止めるな!』はなぜ止まらないのか」
日時:2019年7月31日(水)18:30-19:30
会場:せんだいメディアテーク2階 映像音響ライブラリー
今回のトークサロンは第10回トークサロン「ヒッチコックの『サイコ』で語ろう!」(2018年11月28日実施)に続き、ひとつの作品についてじっくり語り合う1時間となりました。
シネバトルは「シネバトルブレインズ」に運営をお手伝いいただき、毎奇数月に開催するトークサロンではシネバトルブレインズが各回のテーマを考えています。7月の担当はキムタケさんです。まずは、キムタケさんによる『カメラを止めるな!』(以下、『カメ止め!』)の紹介文から。
詳しいあらすじを話せない、この《ちょっと奇妙なゾンビ映画》は、昨年6月23日に東京のたった2館の映画館でひっそりと公開されました。有名監督もスターもいない低予算映画でしたが、口コミが口コミを呼び、連日連夜の満員御礼&あれよあれよのロングラン。観た人が話したいけど話せない"ネタバレ禁止のある仕掛け"も大きな話題となり、公開から約1か月後には全国100以上の映画館で拡大公開が決定。興行収入30億円以上の大ヒットを記録し、社会現象とも呼べる『カメ止め!』ブームが巻き起こったのでした。そして公開から一年。冒頭37分ノーカットCM無しでの地上波TV初放送や、スピンオフ企画、公開一周年を祝う記念上映など『カメ止め!』人気は未だ衰える気配がありません。
全国各地で大ヒットを記録した『カメ止め!』。その大ヒットの裏側には何があったのでしょうか。
トークサロン参加者のみなさんは映画館・テレビ放映で作品をすでに鑑賞済みの方ばかり。なかには18回も映画館で鑑賞した方もいました!聞くところによると、その方はあまり映画館で映画を見たことはないが、『カメ止め!』は18回も映画館で見たとか。普段はあまり映画館に行かない人も『カメ止め!』だけは映画館に足を運んでいるようだった、との意見もありました。
参加者のみなさんが『カメ止め!』鑑賞体験について思い思いに語りました。ここで、ファシリテーター・キムタケさんの『カメ止め!』体験をご紹介します。
私の『カメ止め!』体験といえば、「初めてゾンビになったこと」です。その日誕生日だった私は「そうだ、ゾンビになって『カメ止め!』観に行こう!」とふいに思い立ち、100円ショップの道具で妻にメイクを施してもらい、ゾンビ姿で初めて劇場に足を運びました。その後、「うきうき気分で一番前の席で鑑賞→カメラ酔いしてゾンビメイクのまま一晩寝込む」という間抜けな結果になりましたが、非常に楽しい経験でした。多分『カメ止め!』が発している、とにかく楽しそうな空気に気持ちが触発されたのだと思います。
この日もキムタケさんはゾンビの格好で登場でした。
トークサロンを聞きながら、観客の熱い思い入れがこの作品をヒットに導いたきっかけのひとつだと思いました。また公開から1年経ってもなお、このように熱いトークが繰り広げられるのも、やはり作品の面白さあってのことだと思います。まだまだこの勢いは止まらないかもしれません。
とはいえ、まだ作品を見ていない方もいるかと思います(担当者もそうです)。ここからは、作品のネタバレにならないように写真で会場の雰囲気をお伝えします。
最後は参加者のみなさんでゾンビポーズ。
トークサロンもあっという間に15回目を迎えました。回を重ねるごとに参加者のみなさんおひとりおひとりの映画体験をお話いただけるようになってきたと思います。今回はひとつの作品についてじっくり語り合う回でしたが、今後もトークサロンでは幅広く映画について語り合う場を作っていけたらと思います。映画に興味のある方、映画が好きな方などどなたでもご参加いただけます。みなさまのご来場をお待ちしております。
※シネバトルは毎偶数月に開催しています。トークサロンに併せてシネバトルにもぜひご参加ください。シネバトルの詳細はこちら。
●次回予告!
第16回シネバトルトークサロン
「限定空間がなぜ面白い!?ワンシチュエーション映画の愉しみ」
日時:2019年9月25日(水)18:30-19:30
会場:せんだいメディアテーク2階 映像音響ライブラリー
入場無料
(A.K)