シネバトルVol.26が開催されました｜せんだいメディアテーク

シネバトル 2019年07月05日更新

シネバトルVol.26が開催されました

波乱万丈だったシネバトルVol.26のレポートをお届けします。

2019年6月26日、シネバトルVol.26を開催いたしました。奇しくも4月のVol.25の時と同じく、事前に申し込んだプレゼンターはたった1名のみ...。恥も外聞もなく、早めにお集まりのオーディエンスのみなさんに「このままじゃお流れになっちゃいますー！」と飛び入り参加を呼びかけたところ、なんと4名の方がさっと挙手してくださいました（これも4月の時と同じ...）。プレゼンター定員は先着6名様とアナウンスしておりますが、「バトル」というくらいですからやっぱり最低でも4名は居ていただかないと、そもそもバトルにならないわけでして。勇気ある飛び入り参加プレゼンターのみなさんに、改めて感謝いたします。

で、実際にはその事前に申し込まれたプレゼンターの方が定刻に15分遅れて登場されまして。まったくもって、波乱万丈の一夜と相成りました。

1.内田衛さん「第9地区（監督：ニール・ブロムカンプ/2009年）」

「宇宙人が登場するSF映画ではあるが、差別問題や人間の生き方を問う作品」と落ち着いたプレゼン。内田さんはなんとシネバトル初参加にして初プレゼン。しかしまったくそんな風に見えません！

2.伊東一秋さん「三十四丁目の奇跡1947年版（監督：ジョージ・シートン/1947年）」

「リメイク版よりもやっぱり（1947年公開の）オリジナル版の方が...」という伊東さん。名作の誉れも高い本作を、時にコミカルに、時にじっくりと、その魅力を語ってくれました。

3.小野寺吉行さん「土曜ワイド劇場　いのちある限り　燃えろ！熱球（演出：大槻義一/1977年）

「当時仙台を本拠地としていたロッテオリオンズと観客が宮城球場でのロケに全面協力！当時の貴重な映像資料でもあります」と、（ほぼ）皆勤賞の小野寺さん。毎度郷土愛に溢れた作品選定ですが、タイトルから放送年まで、ソラでホワイトボードに書いちゃうのがすごい。でもインターネットで調べる限り、「白球」ではなく「熱球」が正しいようです。例によってYouTubeなどでの映像は引用できません...。

4.星智子さん「ウォーキングデッド（監督：フランク・ダラボン他/2010年-）」

「ゾンビパニックものですが、真の姿は人間ドラマです！」と訴える星さんは久しぶりのご登場。本作はアメリカのテレビドラマ。なんと現在シーズン9まで制作されているという超人気ぶり。ストーリー、出演俳優や制作裏話などを、見続けている人ならではの視点でプレゼン。

5.鈴木賢さん「ベンジャミン・バトン　数奇な人生（監督：デヴィッド・フィンチャー/2008年）」

「数奇な運命に翻弄される男女を、ブラッド・ピットとケイト・ブランシェットが見事に演じてます！」と、俳優たちとそのストーリーに着目してプレゼンした鈴木さんも初参加にして初プレゼン。風変わりな設定のあらすじも含めて、手際の良さが光りました。

始まりこそ波乱万丈でしたが、それぞれのプレゼンが始まってみれば、熱量の高さに驚かされっぱなしでした。どなたも本当にその作品を愛していることがしっかり伝わってきます。飛び入りプレゼンターの熱量とプレゼン技量がこれだけ高くなっていることを考えると、シネバトル参加者のみなさん、いや、イベントそのものが今熱い！と言わざるを得ません。いやぁ、すごいイベントになったものです。