2023
03 02
メディアテーク開館
仙台市民図書館開館
イベント 2023年01月06日更新
青山真治監督特集 in 仙台 2023
2022年3月21日に57歳の若さで逝去した青山真治監督。『EUREKA ユリイカ』(2001年)でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞・エキュメニック賞を受賞、同作ノベライズが三島由紀夫賞を受賞、それとあわせて《北九州サーガ》と呼ばれる『Helpless』『サッド ヴァケイション』、同名の芥川賞受賞作を原作とした『共喰い』、最後の劇場公開作『空に住む』まで数々の映画を制作、さらには、音楽、文学、演劇など幅広い分野で優れた才能を発揮した。また、せんだいメディアテークや仙台短篇映画祭との親交など、この地との関わりも深い。現代日本映画の扉を開いた一人である青山監督の作品を、今日貴重となったフィルム上映もふくめ可能な限りスクリーンで見る特集。
さらには、市内の映画館・フォーラム仙台でも合わせて特集上映が開催。
1964年福岡県北九州市生まれ、2022年没。『Helpless』(1996年)で長編映画デビュー。『EUREKA ユリイカ』(2001年)でカンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞・エキュメニック賞を受賞。『月の砂漠』(2001年)、『私立探偵濱マイク 名前のない森』(2002年)、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』(2005年)、『サッド ヴァケイション』(2007年)、『東京公園』(2011年)、『共喰い』(2013年)など国内外で高い評価を得つつ、『空に住む』(2020年)が最後の長編となる。また、映画監督にとどまらず、音楽家、小説家、舞台演出家、そして優れた批評家でもあり教育者でもある。
(撮影:池田正之)
2023年2月25日(土)・26日(日)
せんだいメディアテーク7階スタジオシアター(180席/全席自由)
当日券のみ(2日間とも9:30から当日分の入場整理券を配布予定)
A・C・D・Eプログラム 一般:1500円/学生証・障害者手帳等提示:1000円
Bプログラム(爆音上映) 一般:2500円/学生証・障害者手帳等提示:1500円
主催:せんだいメディアテーク/仙台短篇映画祭実行委員会
協力:フォーラム仙台/boid/WOWOW/読売テレビ/カルチュア・エンタテインメント/ブランディッシュ/カズモ/アテネフランセ文化センター/大橋咲歩/田村尚子
64分/2001年/35ミリフィルム上映
『岬』『枯木灘』『千年の愉楽』などで知られ、被差別部落出身でその場所を〈路地〉と呼んで作品を書き続けた小説家・中上健次。彼が生前撮影していたフィルムをもとに、映像作家・井土紀州がその地を訪れ、中上の作品を朗読する。撮影は田村正毅、音楽は大友良英と坂本龍一。
(©SLOW LEARNER + BRANDISH)
88分/2002年/35ミリフィルム上映
1977年の結成以来〈沖縄ポップ〉を代表するりんけんバンドのヴォーカル、上原知子の姿をおさめた映画。ライブだけではなく、照屋林賢とのレコーディング風景といった彼女の日常の音楽生活は、その歌声のようにのびやかである。
(©2013 ajima inc.)
217分/2001年/DCP上映(オリジナル:35ミリフィルム)/英語字幕(English Subtitles)
九州の田舎町で起きたバスジャック事件から2年後。心に深い傷を負いつつも生き残った3人-------運転手の沢井(役所広司)、直樹(宮崎将)と梢(宮﨑あおい)の兄妹たちは再び出会う。従兄の秋彦(齊藤陽一郎)も加わり、沢井の運転するバスで旅に出るが......。
(©J WORKS FILM INITIATIVE(電通+IMAGICA+WOWOW+東京テアトル))
<ゲスト>
樋口泰人(ひぐち・やすひと)
映画評論家、配給・出版・音楽レーベル〈boid〉主宰。1957年生まれ。爆音映画祭などさまざまな上映企画を手がけるほか、青山監督との親交も深く『宝ヶ池の沈まぬ亀』(2022年)、同Ⅱを出版。『青山真治クロニクルズ』(2022年)責任編集者。
月永理絵(つきなが・りえ)
編集者、映画ライター。1982年生まれ。書籍や映画パンフレットの編集のほか、朝日新聞や週刊文春などで映画評を執筆、また、雑誌『映画横丁』編集人。『青山真治クロニクルズ』の編集を務めている。
131分/2001年/35ミリフィルム上映
ITベンチャーの経営者として時代の寵児となった永井(三上博史)。しかしその実、会社は倒産の危機、妻(とよた真帆)や子には逃げられる。ITバブル後の社会を予言したかのようでもあり、仲間や家族、人の孤独といった普遍の問いをめぐる、鋭くもあたたかい眼差し。
(©2001/2003「月の砂漠」製作委員会)
71分/2002年/35ミリフィルム上映
探偵のマイク(永瀬正敏)は、自己啓発セミナーにのめりこんだ娘(菊地百合子)を連れ戻してほしいという依頼を受け、山荘へ向かう。林海象監督による同名映画から派生したテレビドラマの一作だが、今回上映するのはベルリン国際映画祭に出品された長尺版。
(写真提供:読売テレビ)
35分/2008年/35ミリフィルム上映/フランス語音声・日本語字幕
デルフィーヌ(ジュディット・セムラ)は銃を手に〈あるもの〉を探しにでかけるが、そこに待ち受けていた老人(ルー・カステル)に捕まってしまう。パリ郊外のジュヌヴィリエで撮影され、未ソフト化・未配信ながら、映画評論家・蓮實重彦氏が〈知られざる傑作短編〉と謳った一作。
(©Naoko Tamura)
堀口徹(ほりぐち・とおる)
近畿大学建築学部准教授(博士[工学])。1972年生まれ。東北大学大学院工学研究科を修了し、建築デザインにまつわる研究・教育に携わりつつ、〈建築映画探偵〉として建築と映画を横断する活動を展開している。
31分+41分+46分/2013ー2015年/BD上映(オリジナル:デジタル)
多摩美術大学在任中に学生らとともに制作した連作短編。山奥の湖畔で映写技師と不可思議な教授(青山氏)が映画/生ける屍を問う第1作、舞台制作を下敷きに、とよた真帆らの演技が光る第2作、そして、キャンパス内での銃撃戦と教師/作家/人としての青山氏が垣間見える第3作。
<ゲスト>
甫木元空(ほきもと・そら)
映画監督、音楽家。1992年生まれ。多摩美術大学卒業後、2016年に『はるねこ』(監督/脚本/音楽、プロデュースは青山真治と仙頭武則)で長編映画デビュー。2019年にはバンド〈Bialystocks〉を結成。新作『はだかのゆめ』が公開中。
託児サービス(生後6カ月から未就学児まで/無料)があります。
ご希望の方は、下記の事項をご記入の上、2月16日(木)までにEメール又はファクスでお申し込みください。
なお、申込多数の場合は抽選となります。
(1)希望プログラム/(2)申込者氏名/(3)住所/(4)携帯電話番号/(5)メールアドレス/(6)お子様の氏名・年齢(月齢まで)
新型コロナウイルス感染拡大防止に取り組んでいます。
・体調のすぐれない方はご来館をお控えください
・マスク着用、手指の消毒、咳エチケット、距離を取ることなどのご協力をお願いします
やむを得ず内容の変更・中止となる場合があります(最新情報はウェブサイトをご覧ください)。
せんだいメディアテーク(公益財団法人仙台市市民文化事業団)
電話:022-713-4483/ファクス:022-713-4482/e-mail:office@smt.city.sendai.jp