イベント 2023年05月23日更新

映像の仙台史 3 (託児つき)


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第二次世界大戦のとき国家総動員法のため失われた初代・伊達政宗公騎馬像の姿、野球場があった八木山、秋保電鉄で訪れる温泉旅館やその地の子どもたち......戦前・戦後の仙台の姿を残す無声映画をデジタル化し、解説や活動弁士とともに上映します。フィルムに残っていた今は見られないかつての街並み、あるいは今も変わらぬ風景をご覧ください。その発見の驚きや楽しみが、自分たちが暮らす場所のことや、活動・関心を共にする人々の集まりまで、さまざまなコミュニティにまつわる記録を残し生かしていくこと----コミュニティ・アーカイブ----を進めるきっかけとなることでしょう。

 

【会期・会場】

 

2023年7月1日(土)・2日(日)

せんだいメディアテーク 7階 スタジオシアター(180席)

入場無料(開場は15分前を予定)

 

【上映作品】

 

『観光の仙台』

1935年頃/14分/モノクロ/音声なし/オリジナル:35ミリフィルム/デジタル上映

1935年(昭和10年)当時、青葉城に設置されたばかりの伊達政宗公騎馬像(初代)の姿からはじまり、青葉山から眺める仙台の街並み、野球場があった頃の八木山や、伊達政宗公三百年祭でにぎわう街、さらには松島まで足をのばしている観光PR映画。第二次世界大戦前の仙台の街と人々を動く姿で見ることができる。

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『(仮)戦後間もない秋保温泉ほか』

1953年頃/25分/モノクロ・一部カラー/音声なし/オリジナル:16ミリフィルム/デジタル上映

1953年(昭和28年)頃に16ミリフィルムで撮影された秋保地区の様子。大半は観光PR映画のようで、秋保電鉄やバスを使っての案内と各温泉宿の紹介、山でのスキーや秋保石の切り出し風景などがうかがえる。なお、題名に(仮)とついているのは、発見当時から現在まで正式な題名や制作者が不明のため。

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【タイムテーブル】

 

■7月1日(土)14:00-15:00

一時停止しながら見る『観光の仙台』『(仮)戦後間もない秋保温泉ほか』

当館学芸員による解説、さらには、来場者のみなさんのリクエストで「ここぞ」という場面で一時停止しながら2作品を上映する回。

 

■(同日)15:30-16:30

掘り出しホームムービーのすすめ

近年当館に寄せられた8ミリフィルムなどを紹介しながら、家庭に眠るホームムービーが秘めている地域のアーカイブとしての可能性について考えます。

*『観光の仙台』『(仮)戦後間もない秋保温泉ほか』は上映しません。

  

■7月2日(日)14:00-15:00/15:30-16:30 *2回とも同じ内容

活動弁士による『観光の仙台』『(仮)戦後間もない秋保温泉ほか』

かつて映画に音声がついていなかった時代に日本独自の文化として花開いたカツベンこと活動写真弁士(活動弁士)。現在に活躍する弁士によるライブ上映です。

 

 

活動弁士:片岡一郎(かたおか・いちろう)

1977年生まれ。活動写真弁士の第一人者である澤登翠に入門。日本だけではなく欧米での公演も多い。また、映画『カツベン!』(監督:周防正行/2019年)では出演のほか実演指導も。失われた映画フィルムの発掘や活動弁士の研究にも尽力し、著書に『活動写真弁史 映画に魂を吹き込む人びと』(発行:共和国/2020年)がある。

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【託児サービス】

7月2日(日)14:00の回には託児サービスがあります。託児(生後6カ月から未就学児まで。無料)をご希望の方は、(1)申込者氏名/(2)住所/(3)携帯電話番号/(4)メールアドレス/(5)お子様の氏名・年齢(月齢まで)をご記入の上、6月21日(水)までにメール又はFAXでお申し込みください。6月1日より受付、先着順となります。


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