2023
03 02
メディアテーク開館
仙台市民図書館開館
イベント 2026年10月02日更新
ウクライナ映画祭 in 仙台 ー戦禍を生きる地からとどく光ー
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東ヨーロッパに位置する国ウクライナ。4000万人ほどの人々が日本の約1.6倍の国土に暮らし、肥沃な黒土地帯、近年はゲーム産業などでも注目されてきましたが、2022年2月24日のロシアによるウクライナへの全面侵攻以来、残念ながらいまだ困難は続いています。しかし、その戦禍のなかでも映画はつくられていたのです。今日のウクライナから届く光としての映画たち。
2026年11月21日(土曜日)・22日(日曜日)
せんだいメディアテーク 7階 スタジオシアター(180席)
入場無料(開場は20分前を予定)
ロシアによる全面侵攻から来春で5年を迎える、戦禍の国ウクライナ。戦争が日常生活に深く入り込むなか、自国の映画は生存や国民的アイデンティティ、そして未来へ真実を伝える記録のための不可欠な手段へと進化を遂げています。映画の制作も鑑賞のあり方も、この数年間で劇的に変化しました。映画祭では、戦時下に作られた本邦初公開作をふくむドキュメンタリーと劇映画7本を上映します。前者は、国家が経験したトラウマと抵抗の歩みを刻む迫真のアーカイブであり、後者にはユーモアや恋愛が描かれ、人々の心に安らぎを与える、ほのかながら力強い光に満ちています。仙台で暮らす多くの方々に、ぜひご来場いただきたい。
せんだいメディアテーク館長/日本文学研究者 ロバート キャンベル
このたび、仙台のみなさまに多様な現代ウクライナ映画をご紹介できることを、大変光栄に思います。芸術には、その国をより深く伝える力があります。今、ウクライナは歴史上極めて困難な時期を経験していますが、だからこそ、戦争という側面だけではない我が国の姿を知っていただくことが大切だと考えています。ウクライナとは、何よりもそこに生きる人びとであり、文化であり、創造性であり、歴史であり、そして、自由を切望する国です。映画という芸術が、そんなウクライナを感じ、ご理解いただく機会を届けることでしょう。
駐日ウクライナ特命全権大使 ユーリ・ルトヴィノフ
監督:パブロ・オストリコフ/製作国:ウクライナ、ベルギー/2024年/ウクライナ語(日本語字幕)/101分
ウクライナの宇宙運搬⼠アンドリー・メルニクは、⽊星の衛星カリストへ核廃棄物を運んでいる。いつもの航⾏の最中、突然地球が爆発し、彼は生き残った唯一の人類となってしまう。絶望的な孤独の中、なんと遠く離れた宇宙ステーションから通信が届いた。フランス⼈の⼥性、カトリーヌだという。アンドリーはあらゆる困難を乗り越えて、彼⼥に会いに⾏く決意を固めるが......。近未来を描くSFかつ悲喜劇。![]()
監督:ジュリアン・ウリビン/製作国:ウクライナ/2026年/ウクライナ語(日本語字幕)/94分
戦⽕に揺れるウクライナ北東部の都市ハルキウにある防空壕に、ひっそりと作られた⼦どもたちのためのアートスタジオをめぐるドキュメンタリー。献⾝的な運営者の指導のもと、暗闇の中で若きアーティストたちは、のびのびと色鮮やかな作品を⽣み出し、初めての国際展覧会へと歩みを進めていく。「戦争の時代に、芸術は意味を持つのか」という問いに対して、彼らの⾊彩はそっと答えを差し出す。![]()
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攻撃が激しさを増す一方、ウクライナで暮らす人々は日々の不安や疲れに寄り添うように、芸術に心を寄せています。昨年から今年にかけて2度渡航し、前線にほど近い東部のハルキウとザポリージャで、そこにとどまりながらさまざまな表現活動に携わる多くのアーティストたちを訪ねました。撮りおろしの映像を交えながら、戦禍のなかで生み出されたアートの現場と、その真価について語ります。(ロバート キャンベル)
監督:ジャンナ・オジルナ/製作国:ウクライナ/2024年/ウクライナ語ほか(日本語字幕)/84分
2022年2⽉、ウクライナの首都キーウ近郊の新居で初めての夜を迎えたタラスとオーリャ。 夜明けとともに爆撃が始まり、ロシア軍が建物を占拠していくなか、⼆⼈は電気も⽔も途絶えた部屋に閉じ込められてしまう。 極限の恐怖にさらされながら、⼆⼈は互いの関係の深淵へと踏み⼊り、⼈⽣の根源に関わる重⼤な問いに直⾯する。登場人物ほぼ二人だけの、隠喩に満ちた密室劇。![]()
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監督:ヴァディム・タラソウ、ユリア・ボルシンスカ/製作国:ウクライナ/2025年/ウクライナ語ほか(日本語字幕)/64分
ロシアによるウクライナへの全⾯侵攻の直中。ストリートアーティストのバンディットとジョニーは破壊された街を歩いて壁にスプレーやペンキでグラフィティを描きながら、ウクライナの「今」を記録していく。⾃らの作品を通して過酷な現実を⾒つめ、戦争が⼈間にもたらす代償へと、深い問いを投げかけるドキュメンタリー。![]()
監督:アントニオ・ルキッチ/製作国:ウクライナ/2019年/ウクライナ語(日本語字幕)/104分
25歳のヴァディムは、ウクライナの首都キーウで作曲家・録⾳技師として働いていた。仕事も私⽣活もうまくいかず⼈⽣に⾏き詰まりを感じていた彼へ、カナダのゲーム会社からザカルパッチャ地方(トランスカルパチア地方)の動物の鳴き声を録⾳する仕事が舞い込む。憧れのカナダ移住が実現する可能性が、愛情深くも過⼲渉な⺟親の同行により思わぬ⽅向へ転がり始める。故郷、願い、そして親と⼦の複雑な愛についてのユーモアあふれるロードムービー。
監督:マリナ・トカチュク/製作国:ウクライナ/2024年/ウクライナ語ほか(日本語字幕)/80分
英国⼈写真家サマラ・ピアスが、1933年当時のソビエト連邦(ロシア)がウクライナに対して仕掛けた人為的な大飢饉「ホロドモール」を奇跡的に記録した曾祖⽗の⾜跡をたどり、北東部の都市ハルキウへと赴く姿を追ったドキュメンタリー。彼女は、ホロドモールというジェノサイド⾏為と現在のロシアによる侵攻との歴史的な連続性に焦点を当て、ウクライナの⼈々が今もなお深刻な迫害にさらされていることを伝えようとする。![]()
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監督:ミコラ・ノソク/製作国:ウクライナ/2024年/ウクライナ語(日本語字幕)/92分
全⾯侵攻直前のウクライナでおこなわれた⺠族⾏事マランカの祭りと、解放されたばかりの東部地域スロボジャーンシチナ、ドネツィクで迎えたクリスマスの姿を捉えたドキュメンタリー。ウクライナの民族集団フツルの楽器を作り奏でる⾳楽家ドミトロ・マズリアクは、15年にわたり村の伝統を守り続けてきた。彼の信念は国内各地から集まった若者たちと共にキリスト降誕劇を復活させ、傷ついた地域に⽂化の光と希望をもたらしていく。![]()
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※両日とも17時までに終映するプログラムについては託児サービス(生後6カ月から未就学児まで、無料)をお申し込みいただけます。ご希望の方は事前申し込みが必要です。(1)申込者氏名(2)住所(3)携帯電話番号(4)メールアドレス(5)お子様の氏名・年齢(月齢まで)をご記入の上、11月9日(月)までにメール又はFAXでお申し込みください。
※そのほか、鑑賞に際してご要望があれば事前にご相談ください。
ウクライナ南部にあるザポリージャ市は仙台とほぼ同じ人口があり、緑豊かで美しい「前線の街」です。同市では、全面侵攻直後から市営のコンテンポラリー・アート・センターを立ち上げ、戦時下に生きるということを問うポスター展を毎月開催しています。その取り組みに呼応し、ザポリージャ市の協力を得て、当館でもそれらポスターの一部を展示します。
※11月中旬より、当館1階にて展示予定。
せんだいメディアテーク
共催:駐日ウクライナ大使館 / 特定非営利活動法人ウクライナ文化センター UKRAINE HOUSE JAPAN / 一般社団法人Stand With Ukraine Japan
《 ウクライナ映画祭 全体 》
メインスポンサー:ZenGroup株式会社
スポンサー:学校法人仙台育英学園 / 大坪亮
特別パートナー:東京ポーランド広報文化センター
協力:日本-ウクライナ国際共同委員会(ICC)
プログラム・コーディネーター:ダリア・パンチュク