2023
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イベント 2021年01月15日更新
2/27(土)開催「震災10年特別上映企画~10年後のまなざし~」(要事前予約・先着)※申し込み締め切りました
東日本大震災から10年を迎えるに当たり、「地元宮城のみなさんとともに10年という時間を考えるための機会を作りたい」との思いから、特別上映企画を実施する運びとなりました。コロナ禍で一部制約がかかる中での開催ですが、感染予防に努めながら、大事な思いを分かち合う時間を作れればと思っております。どうぞご参加ください。
※予約が定員に達したため申し込みを締め切らせていただきます。
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みやぎシネマクラドル
震災10年特別上映企画
10年後のまなざし
■日時:2021年2月27日(土) 13:00~17:30(12:30~受付)
■内容:
・プログラムA 13:00~ 「みやぎシネマクラドルってどんな会?」
・プログラムB 14:00~ 「10年後のまなざし~それぞれが見つめたもの~」
・プログラムC 15:45~ 「震災から10年、わたしが感じていること・伝えたいこと」
■会場:せんだいメディアテーク7階 スタジオシアター
■入場料:無料
■定員:40名(要申込み・先着)
■主催:みやぎシネマクラドル/せんだいメディアテーク
■企画:みやぎシネマクラドル
■協力:i-くさのねプロジェクト
■申し込み方法
下記の申し込みフォームより参加をお申し込みください(A・B・C全プログラムで一つの予約となります)。
【申し込みフォーム】
https://forms.gle/A7nqNhuqtrwG9uR77
※お名前、電話番号、メールアドレスをご登録下さい。
※お預かりした個人情報は当該事業の目的以外には利用いたしません。
※コロナ禍により開催を延期・中止させて頂く場合もございます。(随時ご連絡)
■新型コロナウイルス感染症対策について
・館内では感染防止に取り組んでいます。
・会場内は飲食禁止です。
・体調が優れない場合はご来館をお控えください。
・来館時は、マスクの着用、手指の消毒、咳エチケットなど対策をお願いします。
・席の間隔を空けてご着席いただきます。
・やむを得ず、中止となる場合があります。
・最新情報は、ウェブサイト等でご確認いただくか、お問い合わせください。
■問い合わせ
【メール】 m.cinemacradle@gmail.com
【電話】 080-2773-0181 (砂子)
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<開催趣旨>
多くの人の人生や社会全体に大きな影響を与えた東日本大震災から10年が経とうとしています。この間、被災した土地に生きる人もそうでない人も、震災によって浮き彫りになったさまざまな課題や生活の変化、そして他者と容易に分かち合うことのできない思いや痛みと向き合いながら、それぞれの時間を過ごしてきたことと思います。
今回の企画「10年後のまなざし」を考えたのは、会員の中から、「震災から10年を迎えるにあたり、宮城で映像に関わる団体として何かできることはないだろうか」という声が上がったのがきっかけでした。
当会の作り手たちは宮城県内在住の人がほとんどですが、県外に住む人もいます。被災の度合いも震災がもたらした影響も当然ですがそれぞれに異なります。普段は各々が自分なりの問題意識や目的意識を持って作品制作に取り組んでいますが、その多くが過去に何かしらの形で震災を表現してきた経緯があります。そんな私たちが、この時期に一つの共通したテーマについてともに考えるための機会を作りたいと思ったのは、ある意味では自然なことだったのかもしれません。それだけ、震災という出来事は一人一人の人生にとってとても大きな意味を持っていたといえます。
今回の震災10年をめぐる上映プログラム「10年後のまなざし~それぞれが見つめたもの~」では、作り手それぞれが独自の視点から震災10年という時間に向き合い、本企画のために制作した作品を上映します。そこには鑑賞者ご自身の生活や感じていることと重なるものもあれば、全く考えもしなかったものもあるかもしれません。しかしそうして自分が知ることのなかった震災後の日常の一側面に触れ、自分とは異なる人の人生や経験にアクセスすることは、自分にとっての10年という時間がどのようなものであったのかを、より深く考えるきっかけになるのではないかと思います。その後のトークセッション「震災から10年、わたしが感じていること・伝えたいこと」と併せて、今回の企画がご参会のみなさまにとってそのような時間になれば幸いです。
また、冒頭の上映プログラム「みやぎシネマクラドルってどんな会?」の中で上映されるさまざまな作品に触れ、当会の多様な作り手の存在を知っていただくことで、これから宮城の映像文化をより豊かなものにしていくために何ができるのか、地元のみなさまと考えることができたら幸いです。どうぞご参加ください。
みやぎシネマクラドル代表
我妻和樹
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<各プログラムの詳細>
■プログラムA 13:00~13:45
「みやぎシネマクラドルってどんな会?」
当会に所属している作り手の多彩な作品をご鑑賞いただき、当会の取り組みについて知っていただくためのプログラムです。
発表者01:佐藤真紀(さとう・まき)
上映作品:『光の時間』(10分)
中学3年生の光(ひかり)。家では、勉強をすることはなく、音楽を聞きながら編み物に没頭する毎日。
どこにでもいる普通の女の子、そんな彼女の姿を静かに追っていきます。
発表者02:岡部誠(おかべ・まこと)
仙台市出身、在住。
オリジナルBGMを使ったアニメーションなど制作。映像音楽を中心に活動をしている。
上映作品:「The Riddle」(オープニング)
月に向かった宇宙飛行士が月に住む男の子と出会う物語のオープニングとして作った作品。今回はCGアニメーションに挑戦しました。
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■プログラムB 14:00~15:30
「10年後のまなざし~それぞれが見つめたもの~」
震災10年という時間を考えるために、当会の有志4名が今回の企画に合わせて作った作品を上映します。
発表者01:村上浩康(むらかみ・ひろやす) ※Zoomによる参加
宮城県仙台市出身。ドキュメンタリ―映画監督。
代表作
2012年
「流 ながれ」(文部科学大臣賞、映像技術賞、文部科学省特選)
2019年
「東京干潟」(新藤兼人賞金賞、門真国際映画祭ドキュメンタリ―部門最優秀作品賞)
「蟹の惑星」(文化庁優秀記録映画、座・高円寺ドキュメンタリ―フェスティバル大賞)
上映作品:『冬歩き』(20分)
岩手県大槌町の災害公営住宅に独り暮らす佐々木信巳さん(79歳)。彼は本作の監督・村上浩康の義理の父である。2020年の大晦日、信巳さんの日課である朝の散歩に同行し、被災から現在までの道のりを聞く。同時に変わりゆく町の様相を捉え、震災がもたらした様々な事象をデータとして提示し、大槌町の10年間を振り返る。個人の記憶と町の記録が冬の散歩の中に交錯する。
発表者02:山田徹(やまだ・とおる)
東京生まれ。 福島を活動拠点にする映像作家。 女性監督のパイオニアの羽田澄子監督に師事。 映画『新地町の漁師たち』(2016)でグリーンイメージ国際環境映像祭大賞を受賞。 現在『あいまいな喪失』の長編を制作中。
上映作品:『あいまいな喪失』(20分)
家族で印刷業を営んできた武政は、原発事故で帰れなくなった浪江町の自宅と避難生活で次第に老いていく認知症の母テツに深い喪失感を抱いていた。いっぽう武政一家に嫁いだ茂子は、原発事故やテツの老いと正面から向き合うことで自分の新しい人生を模索していた。現実を受け入れながら前に進もうとする茂子と、震災前の時間に引き戻される武政。家の解体とテツの介護を通じて、二人の家族像や原発事故の向き合い方の違いが顕になっていく。
発表者03:我妻和樹(あがつま・かずき) ※Zoomによる参加
1985年宮城県白石市出身。東北学院大学で民俗学を学んだことがきっかけで2005年から南三陸町に通い続け、震災前を描いた『波伝谷(はでんや)に生きる人びと』(「PFFアワード2014日本映画ペンクラブ賞)、震災後を描いた『願いと揺らぎ』(山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション2017入選)の2作を制作し劇場公開。現在は同町を舞台にした新作『千古里(ちこり)の空とマドレーヌ』の公開準備中。
上映作品:『微力は無力ではない~ある災害ボランティアの記録~』(20分)
2014年11月、ある災害ボランティアの男性が亡くなった。東日本大震災時、居ても立っても居られない思いから南三陸町に入り、人生の最後の3年半を東北の復興のお手伝いに捧げた彼は、死後ゆかりの人びとの手によって南三陸の海に散骨された。本作では、「微力は無力ではない」と自問自答しながら活動していた彼の2012年時の映像、2018年の散骨時の映像、そして現在の南三陸町の風景をつなぎ合わせることで、どのような人と人の交わりが町の復興を支えてきたのかを改めて振り返り、被災地のために心を尽くしたたくさんの人の思いについて考えてみたい。
発表者04:海子揮一(かいこ・きいち)
1970年宮城県生まれ。 ユーラシア大陸の放浪の後に、設計事務所勤務を経て2000年に独立。環境とコミュニティをテーマにした建築設計活動の傍ら映像製作・イベント企画・造形デザインも手掛ける。より自然に近い環境を求めて2018年より仙台市に隣接する村田町寒 風沢の古民家に拠点を置く。建築家・ブリコルール。
上映作品:『海と石灰~仮設カフェをつくる~』(20分)
震災から1年を迎えようとする2012年2月の女川。人びとが集うための仮設カフェを改装する現場で、海水を使った特別な塗料「灯台しっくい」をみんなで壁に塗るワークショップが開かれた。震災前の女川でもカフェの内装に施した塗装職人がその復元に駆けつけた。彼とコーディネーター役の美術家を中心に生きる術としてのモノづくりを語り合い、未来を拓くための場作りに参加した「生き残った人びと」との交流と声の記録である。
いまは仮設カフェはすでにない。しかし人は創造という手触りを頼りに未来を拓いてきた。ゆえにこの映像は過ぎ去った記憶としてだけでなく、またいつかくる未来の光景かもしれない。
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■プログラムC 15:45~17:30
トークセッション「震災から10年、わたしが感じていること・伝えたいこと」
プログラムBの出品者と客席のみなさんとの対話の時間になります。感染対策の面から客席にマイクを回したり客席から発言したりすることができないといった制約がありますが、みなさんの声を汲み取る方法を考えて臨みます。
※出品者・上映作品の紹介は随時更新していきますのでご確認ください。
※会場のコロナ予防対策の規定により、客席からの発話ができず、意見・感想・質問については所定の用紙に記入いただいたものを読み上げさせていただく形になりました。ご了承ください。
※緊急事態宣言の延長に伴い、東京在住の出品者はZoomでのトーク参加となりました。ご了承ください。