コラム 2024年12月18日更新

会員寄稿文「わたしにとってのドキュメンタリー」Vol.10 金子直美


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※この企画は、みやぎシネマクラドルの活動をより理解していただくことを目的に、「わたしにとってのドキュメンタリー」をテーマに会員が自由に文章を書く企画です。

 

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私がドキュメンタリー映画に出会ったのは、15年ほど前に名古屋市に住んでいた頃、友人に誘われて観に行った映画上映会でした。

その映画は、農業を通じた村づくり、地球温暖化解決策の植林活動、手漕ぎの船で海を渡る命懸けの冒険などを追いかけ、「生きている今を天国にしよう」というメッセージを届ける映画で、いろんな選択がある中で"後悔しない生き様"を見せてくれました。

ちょっと笑えて、人との繋がりもあり、でも社会問題にも言及していて、綺麗なことだけではない現実を突きつけられる場面もあり、ドキュメンタリーならではの嘘のない映画に心が動きました。

その上映会参加後には、1人でも多くの方に知ってほしいという思いから、友人たちと共に自主上映会の実施もしてきました。

地元仙台に拠点を移してからも、上映会を通じて出会った方たちとの交流があり、ドキュメンタリー映画を通じて、人との繋がりもより深いものになりました。

そんな中で出会ったのがシネマクラドルでした。

シネマクラドルでは、プロ・アマ問わず、様々な方の映像作品を拝見させていただき、上映会後に開かれる意見交換会では、映画を好きな方たちならではの愛あるコメントが飛び交い、よりクリエイティブな作品にしたいという思いが伝わってきます。

全くの映画素人の私にとっても、シネマクラドルで視聴し意見交換した作品には思い入れがあり、その作品が劇場公開されたときにはとても嬉しく思いますし、上映された作品のエンドロールでシネマクラドルの名前を見つけて、皆さんと一緒に生み出した気持ちになり贅沢な思いをさせていただいています。

ドキュメンタリーならではの、人の営みを間近で感じられ、知らなかった世間や世界を教えていただき、シネマクラドルならではの、いろんな世界の方がたとの出会いもあり、唯一無二の会が毎回繰り広げられる。こんな面白いシネマクラドルは、これからも長く続いてほしいと思います。

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金子直美(かねこ・なおみ)

仙台市出身。


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