コラム 2019年01月27日更新

石名坂の市電通り



石名坂の市電通り(昭和30
年代)

撮影/阿部幹夫 所蔵/風の時編集部

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石名坂の電車通りで、奥が現在の仙台市営地下鉄愛宕橋駅方面。糞尿を畑の肥やしにするため、在郷の農家が人糞を汲み取り、筒状の入れ物「よったる」(または「大砲」)と呼ばれる桶に入れて運んだ。これを「こやすあげ」や「だらくみ」と言い、汲み取りと交換に野菜を置いていくことが常だった。糞尿汲み取り専用車バキュームカー(吸上車・衛生車)の登場や下水道の整備によって姿を消した。お店の看板に書かれている「くろがね」はオートバイ(オート三輪)の名称。

●もとの写真

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[パネルに寄せられた来場者のコメントの一部]

※写真の内容や場所に直接関係のないコメントがある場合もあります。

▷愛宕橋市電の停留所くろがねというオートバイがあった←大砲といっていた

▷八幡町 線路が単線 愛子からだらかつぎが沢山来ていた。エントツは「若緑」の工場ではないか

▷銀杏並木があり、市電が通っていたところ→定禅寺通東二〜五番丁の間でしょうか?

▷門間たんすの前から荒町入口に向けての坂を登れずにいた馬車がいた

▷くみとりのことを「だらくみ」と言っていた。米、野菜と交換してもらっていた。

▷愛宕電停付近 向側(西側)の商店看板にタダキの文字 今はないが但木さんは今も近所に住んでおります

▷ぶたものやさん(豚物屋?)生ゴミを回収していった。何かと交換とかはなかった。



「どこコレ?」とは

仙台のどこかではあるけれど詳細がわからなかった古い写真を展示し、来場者のみなさんが知っていることや思い出をふせんで貼ってもらいます。そして、寄せられた情報をもとに「コレ」が「どこ」かを確定していく参加型展示です。このコラムでは、確定した写真の一部を紹介していきます。


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