報告 2023年03月31日更新

レポート③「勝負の手がかりは音!?見えない人・見えにくい人と一緒にプレーを楽しもう!!」


勝負の手がかりは音⁉︎ 見えない人・見えにくい人と一緒にプレーを楽しもう!!

2023年1月20日(金)10:30~12:30

 

この催しは、障害者地域活動推進センターきりん(NPO法人アイサポート仙台)さんとNPO法人エイブル・アート・ジャパンさんのご協力により実施されました。

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会期中、初のゴルフコンペです。見えない人、見えにくい人、見える人が参加しました。

  

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はじめに、ここがどのような会場であるか言葉で描写し、触察図も使いながら空間全体をイメージしていただきました。

  

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上記写真の触察図は作家が制作したものです。

コースの数、形状、各コースのスタート地点からゴール(カップ)の位置、床のゆるやかな高低差などが、おうとつで表されています。

作家が制作した会場全体図のほかに、各コースごとの触察図も用意しました。こちらは、メディアテーク館内の立体プリンターで制作したものです。

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ゲームのルール説明のあと、参加者はパターやボールなどの道具を触り、感触を確かめます。

今回使うパターは、ダンボール製ではありますが、固めのしっかりしたパターです。パターは、アイサポート仙台さんのアドバイスを受けながら、会場運営を担う、冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワークさんがつくりました。

黒い床に映える白いヘッドのパター。黄色のボール。弱視の人にも見えやすいコントラストのあるデザインとなっています。

ボールはブラインドテニスで用いられる音のなるもの。通常この会場で使われているウレタンボールよりも大きく、打った感触が伝わります。

 

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参加者は、実際にプレーするコース内を触りながら歩いて丁寧に確認します。

風がふいている3番コース「いずみおろし強風注意報」。見える参加者も、風の強さを手で感じて把握します。風向きでボールが流される難しいコースです。

 

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床に、柔らかい突起が沢山おかれている2番ホール「ターンコーヴ」。

突起は布製で、軽く、固定されていないため、歩いて蹴とばしたり、ボールやパターがあたると簡単に動いて、絶えず形を変えます。見えていても球がどう転がるか予測できないホールです。

 

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見える参加者もアイマスクをつけ、チームメイトに誘導されながらプレーします。

  

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介助者の誘導で、ボールを探り、ホールの位置や距離を確かめて打ちます。仲間からの声援も、会場に飛び交います。

 

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カップインを補助するダンボール製の道具も、このイベントを機につくられました。小さな子どものプレー時も、この道具が活躍しました。

 

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仲間が鈴を鳴らして、ホールの位置や方向を伝えます。

 

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介助者による細かな微調整で、ホールインワンを狙います。

 

時間の都合で全てのホールはまわりきれませんでしたが、ゲームはとても盛り上がり、ホールインワンもでました。

 

この取組みのレポートや参加者の感想は、NPO法人エイブル・アート・ジャパンさんが、こちらの記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

また、この様子は展覧会の記録映像として「せんだいメディアテーク・オンライン」で配信しているほか、当館2階の映像音響ライブラリーでDVDの貸出を行っています。

※写真:渡邊博一 ※1~2はスタッフ撮影

  


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