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報告 2015年01月31日更新
第5回ヤングファーマー農宴「つくる安心?たべる安心?」レポート
【開催概要】
日時:2015 年 1 月 31 日(土)14:00-16:00
会場:せんだいメディアテーク 7f スタジオa
(参考:https://www.smt.jp/projects/nouen/2015/01/5-4.html)
* * *
通算5回目となるヤングファーマー農宴。
前日に大雪が降り、今年もかよ!と去年の緊急事態が頭をよぎりましたが(詳しくは第3回「TPPと農業」レポートをご参照ください)、当日は晴天に恵まれ一安心。
今回は「つくる安心?たべる安心?」ということで、テーマについてストレートに対話しようと思いました。
自分自身も、機会があれば参加者の皆さんに以下のようなことを聞いてみたいと思っていました。
・皆さんにとっての食の安心ってなんですか?
・農産物を購入する際、何に気をつけていますか?
前半部分は、参加者の皆さんに今回お越しいただいた理由を聞いたり、上記について問いかけをしたりしました。チラシを見てテーマに惹かれたという方も多数みられ、大学生や、おじいちゃん、ラジオパーソナリティーの方まで、幅広い職種、年齢層の方々がお越しになりました。中には飲食店でお仕事をされている方もいて、「食という部分ではお客さんの口に入る最後の砦なので、安心や安全にはとても気を使います」といった声が聞けました。また、「農産物を購入する際は、直売所などを利用します」「農産物の宅配サービスを利用します」といった話も聞けました。顔の見える所から購入したいという思いが背景にあるようでした。
こうして和やかな空気の中、前半を終了。
後半は、我々ヤングファーマー農宴のメンバーが各々考えている食の安心や、取り組んでいる農業などについて話題提供しつつ、参加者の皆さんと対話しました。ここでは、「農薬を理解しながらおいしい農作物を作りたい」、また「農薬を極力使わないようにしたい」「コストや時間も考えながら、昔ながらの農業がしたい」といったメンバーの考えをもとに、意見を交わしました。
最後に、参加者の皆さんから今回の感想を聞きました。
「若手の農家が情熱をもって農業に打ち込んでいる話が聞けてよかったです」「さまざまな知識に触れる対話を経て、自分自身の判断基準をもっていきたいと思いました」という感想が聞けました。JAの職員さんからは、お米の営業に関する苦労を語っていただき、"間違って宮城の米を買ったから、取り換えろ、放射能まみれなんだろ"というクレームを受け、お互いに持っている情報が異なる中、何をもって安心・安全を判断していくべきかという問いが挙がり、そのことについて参加者の皆さんと語り合うことになりました。
さまざまな考えがある中で感じたのは「100%安全・安心」というのは言い切れないということ。だからこそ、みなさんと直接話をする機会を設け「食べること」について双方で情報提供し、対話することで考えていきたいと感じました。
前日の大雪で足元が悪かったにも関わらず、総勢44名の参加者の方々にご来場いただき、会場の雰囲気や、アンケートからも満足度の高い回になったかと思います。
本当にありがとうございました。
報告:大槻 雄一郎(宮城県農村青少年クラブ連絡協議会)
メンバーによるロングレポートはこちら
第5回ヤングファーマー農宴「つくる安心?たべる安心?」ロングレポート(PDFファイル/983KB)
*この記事はウェブサイト「考えるテーブル」からの転載です(http://table.smt.jp/?p=11288#report)