報告 2019年05月16日更新

スローウォーク・実施記録(2) 岩手県盛岡市


以前から、仙台市以外の場所でスローウォークをしてみたいという話が度々持ち上がっていたので、2019 年 4 月 6 日(土)、盛岡市内でスローウォークを行った。

参加者 4 人、全員仙台でのスローウォークを行ったことがあり、目的の 1 つとしては歩き比べをしてみるということだった。

仙台を朝の 9 時に出発し、盛岡には11 時半頃に到着した。到着後、岩手県出身の吉川くんの案内のもと盛岡市内を少し散歩し、各々スローウォークの実施場所の候補地を探す。


各自が歩いた場所は計 3 ヶ所で、商店街(肴町商店街)と風情のある横丁(内丸)と 映画館通りである。

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スローウォークの実施時間は 14 時~15 時の約 1 時間。終了後は商店街の喫茶店で振り返りを行った。

盛岡でスローウォークを行った感想として、周囲からの見られ方に関して言及する人が多かった。 仙台のアーケードで実施した際は周囲の人の歩く速さに対して、ゆっくり歩くことで、ある種のギャップが生まれていた。しかし、人通りの多さから他人の視 線に敏感になりすぎることはなく、実施者が変な行動(周囲とのギャップという意味で)をしているにも関わらず、人混みに溶け込んでいる感覚があったようにも思える。

一方、盛岡の場合、仙台と比較すると周囲の歩く人の速さが少し遅く、ゆっくり歩くことのギャップが小さくなった印象を受けた。しかし、ギャップは小さくなったにも関わらず人通りが少ないせいか実施者の行動が目立ってしまい(自意識的な問題かもしれない)、自身が街に溶け込む感覚が薄らいだように感じる。それでも大きく不審がられることもなく歩くことができ、商店街の通りに置かれるベンチやすれ違いざまに挨拶をされるなど、溶け込むというよりは許されている感覚に近い。

※以下の2点の画像はクリックで拡大表示されます

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溶け込むことと許されること。どちらも自意識的なことではあるが、様々な人の 視点を集めるということがスローウォークの目的であれば、溶け込むことを意識的に行っていく必要があると感じる。

写真と文・千葉大


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