報告 2019年10月22日更新

スローウォーク・実施記録(4) 2019年10月6日(日)クリスロード商店街


2019年10月6日(日)、クリスロード商店街の入り口、DR.MARTENS SENDAI前。信号待ちの人混みに紛れて、第二回スローウォーク・センダイイベント参加者が集合しました。今回は、企画メンバーに加えて、4人の参加があり、計8名でゆっくり歩くこととなりました。

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前回よりも、交通量の多いアーケードの通りと時間帯を選んでみました。参加者が顔を合わせ、適当に散開したところで、ゆっくり歩き始めます。

人混みの多さから、はじめは通りの端からひっそり歩き始める人が多かったようにみえます。しかし、各々写真を撮ったり、観察の対象を見つけ始めたあたりから、周囲の目とうまく折り合いがついたようにみえました。

前回のブログにも書かれたように、"スローウォークはあくまでゆっくり歩くことだけがルール。"です。誰でもできます。しかし、周囲の通行人からは目立ってしまう行為でもあります。回数を重ねた企画メンバーでも、時には周囲の目が気になることがあります。そんなときに役立つのが導入物です。それは、ポケットウィスキーだったり、マスクだったり、サングラスだったり、はたまた電話をしているフリをしたり。各々のひと工夫で、スローウォークがやりやすくなると思います。個人でお試しの際にもお試しください。

当日の様子に戻ると、周囲の目に慣れてきた頃、それぞれ自然にスローウォークし始め、気になるところがあったら立ち止まって眺めてみたり、写真を撮ったり、背伸びをしたりしていました。

終了後、集合し、みんなでメディアテークに向かいました。そして、メディアテーク7階で報告書を記入し、参加者一人ずつ感想を共有しました。

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今回は、通りの風景に着目して、発見する参加者が多いように見受けられました。ある参加者は、通りの柱に番号が振られていることに気付いたり、また、ある方は、店舗の2階にバイクが飾られているのに気付いたりしていたようです。

スローウォークの分かりやすい特徴の一つとして、今まで気づかなかった街や通りの小さな変化や、面白い部分に目が向くようになります。個人差はありますが、いわゆる、まち歩きにおける風景の観察に似たようなことが起きます。それはゆっくり歩くことならではのことです。周りを流れていく風景もスローになり、考える時間もいつもより長く感じる。スローウォークは各々の時間も遅延し、拡張するのかもしれません。

スローウォークは、人それぞれ違った視点と感想を生み出します。回を重ねるごとに興味深い意見を参加者の方々からいただくことができ、とても嬉しいです。参加者の皆様、ありがとうございました!

また、今回参加できなかった方、興味はあるけど踏み出せない方、少しでも雰囲気が伝わるように、当日の記録映像も後ほど、アップされますので、ぜひご覧ください。

文 白鳥大樹

記録 白鳥大樹

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主催:スローウォーク・センダイ、せんだいメディアテーク

助成:一般財団法人 地域創造

※当プロジェクトは、せんだいメディアテークの事業「メディアスタディーズ」の一環として実施されています。

https://www.smt.jp/projects/mstudies/


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