2023
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報告 2024年05月26日更新
【レポート】第27回公開ミーティングを行いました
今回は、高校生から社会人まで、4名の若い世代の方々が参加してくれました。
最初、話題の中心となったのが、「個性って何だろう?」「自分らしさって、何だろう?」といったことでした。
「面接の練習の時に、先生から『自分の強みを言ってみて』って言われたことがありました。それから、『自分らしさって何だろう?』『個性って、何だろう?』って考えたことがあるんです。でも、『自分の強み』とか『個性』って言われても、『う~ん』ってなってしまう。」
「周りから『個性的だね』って言われると、『それは、どういう意味で言っているんだろう?』って悩んでしまうことがあります。」
「それってどういうこと?」
「『面白いね!』って意味なのかもしれないし、『周りと、ちょっと違うね』って意味かもしれない。状況によって『個性的だね』の意味合いも変わってくる。」
「『個性的だね』と似ている言葉に、『新しいね!』っていう言い方もあって・・・」
そこから、枝分かれをするように、「個性」と「特性」の違いについての対話が、自然と始まっていきます。語られた言葉に触発されるように、別の言葉が促されていきます。
「『特性』という言葉は、ふだんはあまり使いません。でも、相手と距離をとりつつも、相手をあるがままに受け止めようとするときに、使う言葉なのかもしれないですね。」
「小さいころの自分は、『あるがままに自分』を出せていたと思います。」
「あるがままの、自分ですか?」
「そうです。秘密基地を作って遊んだこともあって。秘密基地に入るための、合い言葉を決めたり。でも、だんだん大きくなってくると恥ずかしくなって、秘密基地は作れなくなる。でも、小さい頃は、やりたいことがあったら、『やりたい!』って気持ちで行動できてた。」
そこから、「子ども(特に幼い頃ころ)」と「大人」の違いについて、話が展開していきます。
「小さいころは思ったことをすぐに行動に移すことができていた。」
「でも、私は2~3歳の子と接しているけれど、小さい子であっても、周りの面倒を見ることもあるし、意地悪をすることもある。周りのことをとても気にして生きているよ。」
「そうなんだ。」
「だから、だんだんと大きくなるにつれて、より周りからどう見られているのかを、気にするようになるんじゃないかな。」
今回は「個性」や「自分らしさ」についての対話が、次第に「子どもと大人」へと展開していく時間となりました。
そして、最後に参加者の一人が
「同年代で集まって、このように話すことができる場所と時間は本当に貴重です。」
と語ってくれたことが、とても印象に残っています。この社会には、若い人たちの声が響き合うスペースがまだまだ足りないのかもしれません。
次回のテーマの候補は
○「性別・役割」
○「~らしさ」
○「ケンカはしない方がいいのか?」
です。
これを読んだ10代のみなさんへ。ぜひ、イベントをのぞいてみてくださいね。