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報告 2025年07月02日更新
【レポート】第38回公開ミーティングを行いました
今回のユースてつがくカフェは、自己紹介から対話が始まりました。
高校1年生の参加者が、クラスメイトのバッグについていた「ゆるキャラ」がきっかけで友達ができたと教えてくれました。そのキャラクターがスヌーピーだったことから、「スヌーピーってゆるキャラ?」「ゆるキャラって何?」という問いが生まれました。
「気持ちがゆるんだり、穏やかになったりする存在がゆるキャラでは?」という意見もあれば、「サンエックスの『すみっコぐらし』やサンリオの『シナモンロール』はゆるキャラとは呼ばない。事務所や所属がないのがゆるキャラでは?」という声もありました。ゆるキャラの特徴として、「頭が大きくて体が小さい」「丸っぽい」「ペット的」「非現実的」「手足が短い」「パステルカラー」などが挙げられました。
宮城県ゆかりのゆるキャラの話から、話題は「地域の発展」に移りました。参加者のひとりは、発展には「人が増えること」だけでなく、バスや電車の本数が増えるなどの利便性の向上も必要だと話しました。また、ある参加者は「自然が多いと思っていた地域も、実は後から人が植えた杉ばかりで、花粉で苦しんでいる。これって自然と言えるの?」と疑問を持ちました。
休憩をはさんで、後半は「テスト期間中に『ONE PIECE』を1巻から読みだした妹の話」から、マンガの面白さについて考えました。
ある参加者は、戦う理由や背景がしっかりしていることを「舞台がある」と表現し、面白いと感じるマンガの条件として挙げました。また、つかみが良い作品や、裏設定があり考察や二次創作がしやすい作品も人気がありそうです。
「あるマンガのセリフのない話を"エモい"と感じた」という話題から、「エモい」についても考えました。「エモい」は、「何とも言えない」や「感慨深い」に近いけれど違ったニュアンスがあり、「あぁ......」とか「......」に近い、という声がありました。マンガは「......」や表情だけのコマなど、小説とは違う表現ができるからこそ、「エモさ」を伝えやすいのかもしれません。
続けて「マンガが終わるとき」について話しました。マンガの終わり方にはたくさんの人が期待を寄せます。マンガのテーマにしっかり答えて終わるものもあれば、答えを見つけるまでの過程が面白いものもあります。また、作者の死で未完になってしまったのに面白い作品もあるという話も出ました。
最後に、大阪万博のキャラクター「ミャクミャク」から、ゆるキャラの話に戻りました。
「ゆるくないキャラクター」が万人受けするのに対して、ゆるキャラは、大人や特定の層に刺さるものが多く、そういった万人受けしないところころがゆるさなのではないか、というふうにまとめられました。
こんなふうに、ユースてつがくカフェは10代のみんなが自由に語り合える場所です。
興味がある人は、ふらっと来てみてくださいね。