報告 2026年06月15日更新

【レポート】第50回公開ミーティングを行いました


今回のユースてつがくカフェは、エレベーターの「開」ボタンを押すかどうか、という身近な話題からスタートしました。

エレベーターでは、最初に乗った人がボタンの近くに立ち、停止階のたび「開」ボタンを押すことがあります。しかし、開ボタンを押さなくても一定時間は扉が開いているので、実際には大きな効果があるわけではありません。それでも多くの人がそうした行動をとるのはなぜだろう、と考えてみました。

参加者からは、電車で隣に人が座るときに少し腰を浮かせてスペースを作る行為と似ているのではないか、という意見が出ました。実際に広がるスペースはわずかでも、「あなたを無視していませんよ」というメッセージになっているかもしれません。そこから、行為そのものよりも、他者へ意識を向けていると示すことに意味があるのではないか、と考えを深めていきました。

続いて話題は雑談へ移りました。何かを質問したときに「それなら検索すれば?」と言われた経験が語られました。しかし、その参加者が知りたかったのは答えそのものではなく、相手がどのように考えているのかでした。そこから、会話には情報を得るだけでなく、人とやり取りをすること自体にも意味があるのではないか、と考えました。

さらに、結果重視の社会や価値観との付き合い方についても話が広がりました。社会には多くのルールや基準があり、私たちはそれらを前提として生活しています。一方で、自分としては将来に向けて一歩ずつ進んでいるだけなのに、「勝ち組・負け組」といった尺度で人生を語られることへの違和感も共有されました。

後半は、クラス内のグループや派閥についての悩みが話題になりました。別のグループの人と話すときに、その人の背後にある人間関係まで意識してしまい、自由に関われないことがあるそうです。

対話の中では、派閥はいじめとは違うことや、人は集団への帰属意識を持つ一方で、派閥や所属を外して一対一で人と付き合うにはどうすればよいかを対話していきました。また、こうした問題はクラスだけでなく、より大きな社会にも通じることなのではないか、という声もあがりました。 

クラス内の派閥という身近な悩みから出発しながら、人と人との間にある境界線や、それを越えて関わることの難しさについて考える時間となりました。

「ユースてつがくカフェ」は毎月開催しています。気になったら、ふらっと遊びに来てみてくださいね。

主催:てつがくカフェ@せんだい/せんだいメディアテーク