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報告 2026年09月27日更新
【レポート】第53回公開ミーティングを行いました
今回のユースてつがくカフェは、「最近はまっていること」を共有することからスタートしました。
ゲーム、古いアニメ、お花の水やり、筋トレといった話題を掘り下げていくなかで、「人に任せることの難しさ」というテーマが見つかりました。
専門学校に通っているという参加者は、学園祭に向けたゲーム制作チームでリーダーを任されているそうです。しかし、チームのメンバーは、能力ややる気にばらつきがあります。制作が遅れているメンバーに対してやきもきしたり、「自分がやったほうが早い」と思って手伝ってしまったりすることもあり、チームを運営することの難しさを実感しているとのことでした。本人は、そのような気持ちになる理由について「締切から来る焦りなのでは」と考えましたが、「メンバーへの信頼が足りていないのではないか」という意見も出されました。そこから、話題は「信用と信頼の違い」へと移っていきました。
信用と信頼は似た言葉ですが、使われ方には違いがあるようです。「信用を売る」とは言いますが、「信頼を売る」とはあまり言いません。
「信用」には、資本主義や法律などの制度と関係していて現実的なイメージがある一方、「信頼」は抽象的で感情的な言葉のようにも思われます。また、実際にはふたつの言葉の意味は重なっていて、どちらでも使える場面もあるのではないか、という意見もありました。
さらに、ふたつの言葉に共通する「信じる」という言葉について、『ライアーゲーム』というドラマの話題から、「信じることは、妄信することではなく、むしろ疑うことなのではないか」という発言がありました。それに対して、名前に「信」という漢字が使われている参加者からは、「自分の名前の"信"を"疑"に置き換えられたら微妙......」という感想もありました。
休憩を挟んで後半は、「悪いことしたい?」をテーマに話しました。
ある参加者は、「みんなのためになる善いことをしたい」と考えているそうです。そこで他の参加者にも意見を聞いてみると、みんなは「悪いこともしてみたい」と考えていることが分かりました。例えば、禁止されているエリアで焚き火をすることや、ロケット花火を横向きに発射することです。そういった「最近の大人がダメだと言っていることを、あえてやってみる」態度は、「悪いことを演じてみる」こととも言えそうです。「不良の真似事をする」ことは、単純に悪いことがしたいというよりも、ルールにとらわれず、自由にふるまいたい気持ちに近いのかもしれません。
ある参加者の「人を差し置いてでも、自分が一番幸せになりたい」という発言をきっかけに、「誰かの幸せに貢献することの難しさ」も話題になりました。
自分が幸せだと感じる状態が、他の誰かにとっても幸せとは限りません。「誰か」の範囲をどこまで広げるかによっても、幸せの基準は変わってきます。動物や私たちの子孫のことまで考えると、石油を大量に使い、地球環境に負荷をかけている私たちはいない方が良いのではないか、そんなところまで話が広がりました。また、「自分が何をしてあげたいか」ではなく、「自分が何を求められているのか」という観点も重要では、という考えも示されました。
「信用」や「必要」もポイント制にして、お金のように市場で取引できたらいいのに、という意見が出たところで、今回のユースてつがくカフェは終了となりました。
ユースてつがくカフェでは、いつも思いもよらない方向へ話題が広がっていきます。気になった方は、気軽に参加してみてくださいね。
主催:てつがくカフェ@せんだい/せんだいメディアテーク