報告 2021年08月03日更新

【報告】手話による読み聞かせボランティア養成講座(第1回)



せんだいメディアテークと仙台市民図書館では、聞こえない子どもたちに絵本の読み聞かせを楽しんでもらえるよう、手話で読み聞かせをおこなう「手ではなすおはなしの会」を定期的に開催しています。読み聞かせは、ボランティアグループ「まほうの手」がおこなっています。
今年度は、「まほうの手」として活動する新しいメンバーを養成するための連続講座(全5回)を開催します。受講生は、9月23日(木・祝)の「手話言語の国際デー」に開催するおはなしの会での読み聞かせデビューを目指し、手話の読み聞かせに必要な知識や技術を学びます。
全5回の講座から9月のおはなしの会まで、その様子をレポートしていきます。


2021年7月10日(土)に「手話による読み聞かせボランティア養成講座」の第1回目をオンラインで開催しました。

この講座は、全て手話で行い、ろう者(※)・聴者を合わせて計10名の方が受講します。
講師は、東京にある「明晴プレスクールめだか」の池田亜希子先生です。

初回となる今回の講座では、講師である池田先生に自己紹介をしていただいた後、各受講生が参加動機を交えて自己紹介をしました。皆さん、「仕事で読み聞かせをする機会がある」、「手話の表現力をもっと高めたい」といった様々な理由で講座に参加されていました。

次に池田先生から、「ろう児にあった絵本の読み聞かせとは?」をテーマにレクチャーがありました。
レクチャーの最初には、「絵本の選び方」や「絵本のめくり方」など、「読み聞かせ」を行う前の準備に関して話があり、「読み聞かせ」に関しては、「読み聞かせをする本人ではなく、おはなし会に参加する子どもの視点に立っておこなうことが大切である」という説明がありました。
レクチャーの最後には、お手本として、『どしゃぶり』(おーなり由子・文、はたこうしろう・絵、講談社)の読み聞かせを池田先生に披露していただきました。日本語をそのまま手話にするのではなく、日本語と絵の情報をバランスよく翻訳した手話で話しており、登場人物の気持ちや情景がはっきりと伝わってくるものでした。

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後半は、受講生がこれから練習していく絵本を先生と相談しながら一緒に選びました。そして、一人一人選んだ絵本の一部を読み聞かせし、池田先生にアドバイスをもらいました。初めての人前での読み聞かせに、緊張された方も多かったようです。

これから講座を重ねていく中で、受講生の読み聞かせ技術がどのように変化していくか、スタッフも楽しみです。

今回は、初めてウェブ会議サービスアプリ「Zoom」を使用したオンラインでの講座を開催するにあたり、Zoomの操作が不安な受講生を対象に事前に「Zoomお試し会」を実施しました。お試し会は手話通訳付きでおこない、全員でZoomの基本操作を確認した後、個別に質問ができる時間を設けました。講座中、操作がわからなくなったときは、スタッフやサポーターがチャットや手話で対応し、受講生に向けて作成した「Zoomマニュアル」を画面共有するなどして、疑問を解消できるようにしました。

次回以降の講座の様子もブログでお伝えしますので、ぜひご覧ください。

※ろう者・・・耳が聞こえない人のうち、手話で日常生活をしている方

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