2023
03 02
メディアテーク開館
仙台市民図書館開館
報告 2024年05月01日更新
1月21日(日)、3がつ11にちをわすれないためにセンター 特別講演「体験を言葉にするということ−『戦争語彙集』を読む」が開催されました。
ロシアの軍事侵攻の中、ウクライナで生きる人々の77の証言を集め出版された書籍『戦争語彙集』の日本語版が去年の12月に出版されました。
この編著者で詩人のオスタップ スリヴィンスキーさん、翻訳をした日本文学研究者のロバート キャンベルさん、そして、せんだいメディアテークの鷲田館長が、本書をもとにして戦時下の人々の日常と言葉の変容、災厄の語り継ぎについて語り合いました。講演会では、スリヴィンスキーさんとロバート・キャンベルさんが朗読しました。また講演会では、「東日本大震災の被災地」についても触れ、自然災害と戦争を重ね合わせ「私たちの日常は一瞬にして壊れてしまうものだが、ことばを語り感情を表現することで生きていくことができる」と語りかけ、会場の参加者とも対話を重ねました。講演のあと「この本が読まれて対話が生まれ、共有され、ウクライナの人々の声が届いていることをうれしく思います。」と館長と話される姿が印象的でした。
オスタップ スリヴィンスキーさん(向かって右)と、ロバート キャンベルさん(中央)、鷲田清一館長(向かって左)
『戦争語彙集』をもとにして戦時下の人々の日常と言葉の変容、災厄の語り継ぎについて語り合いました
スリヴィンスキーさんとロバート・キャンベルさんの朗読をじっと聴く参加者
『戦争語彙集』を熱心に読み、朗読に耳を傾ける参加者
この本が読まれて対話が生まれ、共有され、ウクライナの人々の声が届いていることをうれしく思います。」と話す
『戦争語彙集』編著者:オスタップ スリヴィンスキー、翻訳:ロバート キャンベル