2023
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報告 2024年08月19日更新
【レポート】第30回公開ミーティングを行いました
今回のユースてつがくカフェは、「book café 火星の庭」での開催となりました。いつもとは違う場所で、少しだけ背伸びをしたような気持ちで開かれた対話の記録を綴っていきます。
中心的な話題となったのは「当たり前になっていること」「性格診断」「友だち」「言葉」「戦争・平和」などでした(いつも感じているのですが、一見すると関連性のないように思える話であっても、よくよく聞いてみると、実は先に語られた言葉に触発されていたということが、よくあります)。
「当たり前になっていることといえば...今、高校は夏休みですよね。当たり前のことかもしれませんが、高校生の私も、自分で自分の時間をコントロールしないといけない。実は受験生なので、夜遅くに勉強をして、朝はゆっくり起きるという生活をしていて。そろそろ新学期が始まるから、学校の生活リズムに戻さないといけなくて。だから今日は、久しぶりに朝日を浴びてから、ここに来ました。」
「当たり前になっていること」という話題から、時間の「コントロール」や、生活の「リズム」といった話が展開されていきます。夏休み中は、自分が主体となって時間をコントロールしなければならない。でも新学期が始まると、「時間割」や「学校行事」といった自分の外側にある「スケジュール」も気にしながらリズムを作っていかなければいけない。
「自分」という言葉を軸に、「自分自身とは何だろう?」「友だちとの関係性って?」「性格って何だろう?」といった話題へと展開していきます。
「友だちに向けて『(あなたは)変わらないね』って言ったことはありませんか。実は、褒め言葉なんじゃないかな?」
「なるほどね。でも、どうしてそう思うんですか?」
「『変わらない』ことが、実は安心感に繋がっている気がします。『変わらないね』って言われる人って、周りに安心感を与えてくれる人なんだと思います。」
性格、ふるまい、言葉遣い...そういった、人となりを表す要素が変化しないことが、実は安心感に繋がっている。なるほどと思いました。そこから今度は、「言葉」に話題がフォーカスされていきます。
「ここは、古本屋さんですよね。最近、SNSやインターネットが普及してて、"活字離れ"が進んでいると言われているけれど、SNSの世界だって意外にも言葉だらけ。だから、言葉って"中毒性"があるんだと思います。」
「"言葉"から、私たちはなかなか距離をとれないのかもしれないね。」
「戦争だって、"言葉"によってかたどられているのかもしれないですね。争いごとだって、"言葉"によって作られていく。もちろん、平和も。」
「当たり前になっていること」「性格診断」「友だち」「言葉」「戦争・平和」と、とりとめもないように思える幾つもの言葉が絡み合いながら今回の対話は展開していきました。
ユースてつがくカフェは定期的に開催しています。これを読んだ中学生や高校生のみなさん、10代のみなさん、気になったらぜひ遊びに来てみてくださいね。