報告 2025年02月15日更新

【レポート】第34回公開ミーティングを行いました


今回の公開ミーティングは「進路の選び方」から対話が始まり、高校を選ぶ基準について話し合われました。その中で、「制服がないから選んだ」という意見が出たことをきっかけに、制服とユニフォームの違いについて話が展開しました。ユニフォームはスポーツなどで着ることで一体感を生むものだが、制服には「制して服従させる」ようなイメージがあるという意見もありました。

 

そこから話題は部活動へと移り、演劇部の経験が語られました。演劇は「演じること」でもあるが、「むしろ自分を出せる場」でもあり、普段よりも大きな声を出したり、感情を抑えずに表現できたりすることが特徴的です。また、役を通じて、普段なら口にしないような言葉や行動もできる点が魅力だと感じる人もいました。一方で、演劇には「言葉の過剰さ」があり、舞台では観客と役者が共通の認識を持っているため成立するが、その文脈を知らない人から見ると極端に映ることもあるという視点もありました。

 

その後、学芸会の話題になり、参加者の子どもの頃の経験が語られました。最近の学芸会では「全員が主役」になるよう工夫されているが、実際に全員が主役を望んでいたのか?という疑問が出されました。たとえば、「木の役」や「セリフのない役」の方がよかった人もいたのではないか、という意見も出ました。また、スイミーの劇をやったという話から、当時は意識していなかったが、振り返ると「平等」を意識した構成だったのかもしれない、という考察もありました。

 

次に、演劇がうまくいったと感じる瞬間や、失敗したと感じる瞬間について語られました。うまくいったときは、何度も練習したことで台詞が自然と口から出てきて、考えなくても動けるようになったとき。一方で、失敗だと感じるのは、次の台詞を考えながら演じてしまい、流れが止まるようなときでした。また、学校の演劇では先生や友人が褒めてくれることが多いが、本当に良かったときは「具体的な部分を褒めてくれる」という違いについても話されました。

 

最後に、演劇の影響が日常生活にも見られることについて触れました。たとえば、「主役」「スポットライト」といった演劇由来の言葉が社会の中でも使われていることに驚いた、という意見もありました。今回の対話を通じて、制服、演劇、社会とのつながりについて、多様な視点が交わされる時間となりました。


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