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プロジェクトリスト | おほはしアラウンド

2020年05月14日更新 報告 【展示記録】展覧会 KADAN Bridge / いろとりどりの掛け違い

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2020年1月11日(土)から3月14日(土)にかけて、せんだいメディアテーク7階ラウンジにて、【展覧会】KADAN Bridge / いろとりどりの掛け違いを行いました。

この展覧会は、広瀬川エリアをフィールドとして活動する団体「地域探検隊 -TTT-」が企画したものです。

仙台市青葉区にある「花壇地区」は、仙台城跡の広瀬川を挟んだ向かいに位置し、蛇行する川にぐるりと囲まれた半島のような場所で、河岸段丘の中町段丘と下町段丘が同居する非常に特徴的な地域です。

「花壇団地」という住宅公団が建てた東北で一番古い集合住宅群があります。2年前に民間へ譲渡されて入居条件が変わったため、留学生が多く住めるようになり、今では日本人居住者より多い人数が暮らしています。

TTTは日本の住宅で留学生がどのように住みこなしているのかをスケッチしたり、新たに発見した川の中の穴を計測したり、花壇地区の今の状況を捉えるべく活動に取り組みました。今回の展示ではこれまでに取り組んだ記録活動の一部をご紹介しました。

会期中には関連イベントとして、花壇地区をTTTと訪れる「まち歩き」と、日本人と外国人を垣根を気にしない場をつくりながら多文化共生を考える「トーク」を開催しましたので、それぞれのレポートもご覧ください。

【レポート】トーク「留学生/外国人居住者を交えたトーク」

https://www.smt.jp/projects/ttt/2020/05/post-10.html

会期中に新型コロナウイルスの感染が拡大し、予定通り期間終了日まで展示していたものの、会場に足を運びづらい状況でしたので、展示内容の一部をアーカイブ公開します。

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▽開催概要

2020年1月11日(土)〜3月14日(土)

※1月23日(木)、2月27日(木)は休館

せんだいメディアテーク 7階ラウンジ

主催:地域探検隊-TTT- せんだいメディアテーク(公益財団法人 仙台市民文化事業団)

協力:公益財団法人 仙台観光国際協会

   花壇大手町町内会

   学校法人 角川学園専門学校 花壇自動車大学校

助成  一般財団法人 地域創造

URL:https://www.smt.jp/projects/ttt/2019/12/kadan-bridge.html

▽制作協力

映像撮影・編集:相原洋

スケッチ制作:荒物屋(千葉大・白鳥大樹)

広瀬川定点写真

2012年から2019年にかけて花壇地区で撮影した広瀬川の定点写真を、会場内の動線をなぞるように帯状に展示しました。

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下の写真をクリックするとPDFで拡大してご覧いただくことができます。

▽広瀬川定点写真1 見る順番:右から左

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▽広瀬川定点写真2 見る順番:右から左

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▽広瀬川定点写真3 見る順番:左から右

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▽広瀬川定点写真4 見る順番:左から右

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▽広瀬川定点写真5 見る順番:左から右

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▽広瀬川定点写真6 見る順番:左から右

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採集【花壇団地内のスケッチ】

都市生活の場としての仙台花壇団地を記録することに取り組んでいます。

長年の間、継続して暮らす日本人居住者と、住み始めて間もない外国人居住者の部屋にあがらせてもらい、お話を伺いながらスケッチで生活の様子を記録しました。

▽留学生のお部屋のスケッチ2枚 (クリックすると拡大してご覧いただけます)

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回想 【1950年代の花壇公団】

1958(昭和33)年10月に入居が開始された仙台花壇団地は東北で最初にできた公団住宅で、2017(平成29)年にUR(独立行政法人都市再生機構)から民間へ譲渡された住宅団地です。間取りのタイプは公営住宅標準設計の型でつくられています。

建設にご家族が携わり完成当初に入居していた平賀研也さんから、当時の写真をお借りして展示しました。

▽間取り(クリックすると拡大してご覧いただけます)

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TTT-kadan-koudan-oldphoto2.jpgのサムネイル画像

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共生 【多文化の擦り合わせ方】

2019年の入管法改正を待たずして、仙台市内には外国人住民が増え始めました。

花壇には自動車整備学校の留学生が局所的に住むようになり、これまで住んでいた日本人住民は、ゴミ出しや騒音といった日常生活上の摩擦を感じるようになりました。

その摩擦を和らげ、よりコミュニケーションを取るために、近くに住む者同士の様々な「擦り合わせ」がいま行われています。

資料提供:公益財団法人 仙台観光国際協会

     国際化事業部ウェブサイト http://int.sentia-sendai.jp/

▽展示パネル(クリックすると拡大してご覧いただけます)

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映像1 「広瀬川河畔で外国人男性が数名で、楽器を鳴らしながら体を動かし愉しんでいた」

撮影日:2019831日 撮影場所:広瀬川 大橋の下流・左岸 長さ:25

映像2 「花壇自動車大学校の女子留学生が、自国の衣装を身にまとってステージで踊りを披露した」

撮影日:2019105日 撮影場所:評定河原公園 駐車場 長さ:30

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心象 【仙台市動物園】

1936(昭和11)年に開園した仙台市動物園は、最初は花壇・評定河原にありました。

東京の浅草花屋敷から購入してやってきた約100種類もの動物を見に、市電に乗って多数の見物客が押し寄せました。

戦争がはじまった影響で1944(昭和19)年に閉園となりましたが、猿ヶ島や園舎はしばらく残っていて、最後に引揚者のための住居としてゾウの園舎などが活用されました。

近くに住んでいた伊藤少年は足繁く通ったそうです。

数年前に発行された町内会周年誌のための見取図は、記憶だけを頼りにすべての園舎の動物名・配置を書き上げました。

※仙台陸軍幼年学校のものと異なるのは開園して間もない頃の見取図のため

▽園舎の動物名・配置 2枚あり(クリックすると拡大してご覧いただけます )

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探検 【早坂淵の穴】

地域探検隊の隊員Yが、令和元年9月の終わり、早坂淵の対岸に穴らしきものを見つけました。等間隔に穴が複数あることから、ある橋の橋脚跡ではないかと推察していましたが、10月12日の台風19号による広瀬川の増水以降は、再びその形を確認することはできなくなりました。

12月17日、水量が落ち着き川底まで透き通ったこの日、穴らしきものを見つけた場所の調査を行い、展示で「穴の原寸復元(木製、内寸:穴の外縁サイズ)」と、「探検の映像記録」の公開を試みました。

こちらの展示物に関しては後日詳しくレポートしますので、そちらをご覧ください。

[映像]制作:相原洋 

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来場者の感想ノートから

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会場には感想ノートを設置していました。一部を抜粋して以下に掲載します。

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穴探検映像みました。すごいですね。また、川床の件、知りませんでしたが、川が遊び場だと思えました。誰も遊ばない川は残念です。いろいろな取り組み、これからも楽しみです。

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花壇自動車学校前の河原の大岩は、私が小学校の時の大雨で突然 次の朝小学校に行くときに現れてみんなでびっくりした事をおぼえています。私は昭和47年生まれなので写真の昭和25年の大雨の時というのは誤っていの(月な気がします。わたしのかんちがいかもしれませんが?

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ちなみに私、約47年前から24年間花壇に住んでいたのでとてもなつかしいです。むかし、花壇自動車学校の前の川には船がありました。よくおじいちゃんに乗せてもらいました。

花壇自動車学校の対岸の穴ですが、たしかでかい木のくいが3,4本ほどあのへんにあったような気がします。

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とても独創的で懐かしく、かつとても""も感じる空間でした。

映像で男性たちが川遊びではしゃぐ姿、すてきです。おおらかに、大変な生活の中でもおおらかに生きたい--と思いました。

掛け違いとすりあわせ〜 でも掛け違いから生まれるもの、たくさんありますよね!

来て良かったです。ありがとうございました。 東京都練馬区

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私は東北大の陸上部で、評定河原のグランドで練習しました。今から60年前です。ですから花壇は懐かしいところです。蒲生海岸、貞山堀などが遊び場でした。

中野小(今は津波でなくなり)高砂中、仙台2高から、東北大へ。花壇の向かい側の瑞鳳寺は私の祖父が明治時代の廃藩置県で無住になっていた寺を再建したもので、その円もあって今でも評定河原グランドで大学生と一緒に走っています。牛越橋、澱橋、中ノ瀬橋、大橋、評定河原橋、愛宕橋など、みな懐かしいです。

今の東北大は昭和33年にアメリカ軍基地から返還された物で、川内に入るには、パスポーチが必要だったのです。ですから天守台に上るにも、門番のアメリカ兵にパスポートをもらう(判読不能2文字)です。

花壇の角に仙台市長であった有名な岡崎栄松の家もあり、また向かいには東北大学学長であった西沢潤一先生と関係のある牧場らしきものがありました。今はマンションがいっぱい建ってます。

この由緒ある花壇の街並みと広瀬川の清流をいつまでものこしてほしいです。今、温暖化で海も河川も汚れていますが、広瀬川は清流が残っています。

我々が思いだす歌に

 二高良いとこ、いちどはおいで

 広瀬の河原でかわずなく

 あの娘恋しとかわずなく ツンツンと

 

はやくコロナ終息になるように? 

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以前、花壇に住んでいたことがあるので、懐かしいなあと思いながら。拝見させていただきました。素敵な歴史のある仙台、政宗様のお気に入りのお屋敷があった花壇に住むことができてとても光栄でした。ありがとうございました。とても勉強になりました。 

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仙台市内は、特に中心部は、日本経済の変化とともに風景が変わり、街中の様子は毎年少しずつ、大きな建物の様子が、ススム様子がメディアテークの上から見ると面白いほどわかります。

 70年前は戦争の中、街より町々は戦時一色でした。空襲で家はマッチ箱が焼かれたように"アッ"と一夜にて灰になりました。でも、、、、広瀬川は変わらない地面をぬう様に流れています。向小を見、天主台を見、追廻の兵隊の様子を見ていたでしょう。その毎日日々を、この写真を見ていると"アッ"と思うほど、早い時間が流れてしまいます。これからも広瀬川の流れは変わらなくとも、人間生活を見ながら時代時代の大切を勉強しながら、静かに流れていくでしょう。〜〜

追廻の向かいの川前町は、伊達文化、時代を見、戦争という時代を過ぎて、新しい街の様子を見ながら、これからも何百年も流れでゆらゆらと人間の営みを見ているでしょう。〜〜

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大橋周辺もかなり変わってしまいました。昔は人の手も入っておらず、大橋の下の中州にはさまざまな生物がいました。私は47年前から25年近く花壇に住んでいました。

よく大橋の下でウナギ、もくずがに、アユなどをつかまえていました。忘れられないのは、8.5の豪雨の時に川を見に行ったら堤防のギリギリまで水がきていたのですが、その上の水がきていないギリギリの所に、水辺で暮らす小動物のネズミ、モグラ、ヘビなどが上にいたのをおぼえています。花壇自動車学校の前の川は昔はかなり深くなっていて船があったのをおぼえています。川の中にあった穴ですが、もしかしたら船着場のようなところが昔あったのでそのなごりではないでしょうか?

後、昭和25年の豪雨の時に大岩が転がってきたとありますが、私が小学生の時の豪雨があり、翌日に友達と学校に行くときに多いわが有りビックリしたような気がします。

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花壇団地には私の友達が昔多く住んでいました。今は外国人の方々が多く住んでいるのを知りおどろいています。私が花壇に住みはじめた頃は早川牧場がなくなり、早川邸の大きな家だけがあり、そこの息子と中が良かったです。大橋〜評定河原の間も人の手がくわわり工事ばかりしてすっかり変わってしまって残念です。昔の地図などを見てとても楽しかったです。

こんどは広瀬川の水辺の生物などを見てみたいです。今はもう聞かなくなったカジカガエルの声などはとても美しかった事をおぼえています。魚もたくさんいて、それを取りにいろいろな生物がいました。今はほとんど見ない生物が多々いることがとても残念です。

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最近この辺りに越してきたので大変興味深く拝見しました。

特に広瀬川の歴史に関する資料では、昔は何があった土地で、どんな出来事があったのか、知ることができて、とても面白かったです。

川の流れとともに、土地の形や用途も変わっていくのだなと思いました。偶然、図書館に来て展示を知りましたが、近くにポスターやチラシなど置かれていれば、もっと来場者も多そうだなと思うほど、面白かったです。

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映像作品が面白かったです。みんな楽しそうでした。

こうした一つのエリアを中心にリサーチした結果を見ると、いろんなものが見えてきて面白いと思いました。ぜひ続けてほしいです。

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色々な人が、色々な活動を行っているのだなと思いました。展示を見ていると、自分が今まで見たことのないもの、知らなかったものを知ることができてとても興味深かったです。