ワークショップの進行内容も兼ねて、活版印刷の工程をご紹介します。

印刷のようす
活版印刷の全行程を体験するので、本番の印刷のときの喜びもひとしおです。
活版印刷の工程
活版印刷とは「活字版」印刷の略称で、文字通り活字を組み合わせて版を作って印刷する、凸版印刷の技術の一体系です。
今では旧いメディア、旧い技術となってしまいましたが、その中には印刷やデザインの基本となる部分が数多く含まれています。
活字をひろう

ラフをつくる
はじめに、制作したいカードのイメージのラフデザインを、考えながら書いていきます。

文選
活字を一本一本、馬から探し出してひろっていきます。この作業を文選(ぶんせん)といいます。活字は部首順、画数順などのルールで並んでいるので、そのルールに慣れると効率よくさがすことができます。
版を組む

植字(組版)
ひろった活字をこの台で組み合わせて版を作ります。台にはクワタと呼ばれる文字のない活字が、大きさごとに並べられており、活字と組み合わせて版を組んでいきます。

組上がった版
版がくずれないように、かつバランスよく組版を行います。
職人さんの熟練の技術に驚かされます。

試し刷り、校正
組んだ版で試し刷りを行います。
試し刷りを見て、文字の間違いなどのチェック(校正)を行ったり、字間や行間を調整して自分のイメージに近づけます。
印刷する

インキ練り
印刷したい色に合わせて、濃さや量、色に気をつけながらインキを練っていきます。

インキを盛る
練って作ったインキを、印刷機のインキ皿に盛り、均等に広げていきます。
インキの鮮やかな色がインキ皿に広がります。

組み付け
組んだ版を、チェースとよばれる金属の枠に組み付けて、印刷機にセットします。
上下左右のマージン(空き)なども、ここで調整します。

印刷(本刷り)
一枚ずつ紙を差し込んで印刷します。
ワークショップのなかで一番楽しい時間です。

プラテン印刷機による印刷
たくさんの枚数が必要なときや、より正確な印刷が必要な際には、プラテン印刷機を使って印刷を行います。
»印刷機の動画(15秒、低解像度)
後片づけ

解版
版を印刷機から取り外し、版をばらします。

印刷機の清掃
印刷機のインキをきれいに落として清掃します。

戻し
活字と、クワタ(文字のない空白部分の活字)などを、元の場所に戻します。
きちんと正しい場所に戻さないと、次に制作する人が困ってしまうので、慎重に戻します。

完成
後片づけを終えて、活版印刷の終了です。
完成したカードのできはいかがでしょう。