2023
03 02
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仙台市民図書館開館
イベント 2024年12月24日更新
小さなゆうわ座 海と暮らしてきた人たちの話 ー寒風沢島の「古げたのおばけ」から考えるー
これまで〈民話 ゆうわ座〉は、よく知られた一つの民話やそこに登場するものたちをとりあげ、採訪の現場からの問いかけを、参加者とともに考えてきました。そうした民話への大きな問いを受け継ぎつつ、さらにより手元足元の小さな話にも目を向け、土地の歴史や暮らしとともにある語りに耳をかたむけたいと願い、新たに〈小さなゆうわ座〉という場をひらきます。
今回は、塩竈市浦戸寒風沢(さぶさわ)島の土見壽郎さんの語りの映像を見ていただきます。壽郎さんは大正14年に島で生まれ、海で海苔や牡蠣を育て、浜に水田を開き、天水(雨水)を待ち潮時を見ながら田畑を耕してくらしてきました。2011年の大津波により、住み慣れた家と丹精込めた水田は壊滅し、壽郎さんは島を離れて対岸の港町塩竈に移り住むことを余儀なくされました。島の暮らしと歴史にはぐくまれたその語りから、土地に根ざした民話の姿についてみなさんと考えたいと思います。
イベントチラシ(PDF)
土見壽郎(つちみ じゅろう)
大正十四(一九二五)年、塩竃市浦戸諸島寒風沢島に生まれる。十五歳から一家の中心的な働き手として農業に従事する。島を訪れる小学生に民話を話したことがきっかけとなり、島の民話を調べて語り始める。東日本大震災の津波で田畑と家を失い、その後は島を離れ塩竃市内で暮らしていた。令和六(二〇二四)年逝去。
〔場所・時間など〕
2025年2月15日(土)13:30 - 15:30
せんだいメディアテーク 7f スタジオa
参加無料・申込不要・直接会場へ
〔問い合わせ先〕
せんだいメディアテーク 企画・活動支援室
980-0821 仙台市青葉区春日町2-1
tel 022-713-4483 email office@smt.city.sendai.jp
主催:みやぎ民話の会「民話 声の図書室」プロジェクトチーム/せんだいメディアテーク
助成:一般財団法人 地域創造